ジェイソン・クアリー

ジェイソン・クアリー（Jason Queally、1970年5月11日 - ）は、イギリスの自転車競技選手（トラックレース）として知られています。2001年には国際競輪にも出場し、「ジェーソン・クアリー」という登録名でレースに参加しました。彼はランカスター大学の出身です。

クアリーは元々水球の選手でしたが、25歳の時に自転車競技へと転向しました。1998年のコモンウェルスゲームズ・1kmタイムトライアルで2位に入賞したことが、彼のキャリアを大きく飛躍させるきっかけとなります。翌1999年の世界自転車選手権・オリンピックスプリント（現在のチームスプリント）では、イギリスチームの一員として2位入賞に貢献し、その勢いのまま2000年のシドニーオリンピックへと駒を進めました。

シドニーオリンピックでは、1kmタイムトライアルにおいて、アルノー・トゥルナン、シェーン・ケリー、シュテファン・ニムケといった優勝候補がひしめく中、伏兵的な存在であったクアリーが1分1秒609のタイムを記録し、見事金メダルを獲得しました。さらに、この大会から正式種目となったオリンピックスプリントでは、スコットランド出身のクリス・ホイ、クレイグ・マクリーンと共にチームを組み、銀メダル獲得に貢献しました。

その後も、クアリーはチームスプリントにおいてイギリスチームの一員としてメダル獲得に貢献し続けました。2005年の世界選手権では、クリス・ホイ、ジェミー・スタッフとのトリオで、ついに優勝を果たしました。

しかし、2004年のアテネオリンピックでは、優勝候補の筆頭として期待されながらもメダルを獲得することができず、出場予定であった1kmタイムトライアルのエントリーを外されるという苦渋も味わいました。この種目では、チームメイトであるクリス・ホイが優勝を果たしています。

国際競輪には2001年のみ出場しており、19戦を通じて3着以内に入ったのは一度もありませんでした。当時の国際競輪は外国人選手と競輪選手が対戦する形式で行われており、クアリーは外国人勢の先陣を切る役割を担うことが多く、結果として末着に終わるケースが目立ちました。

ジェイソン・クアリーは、水球から自転車競技への転身、オリンピックでの金メダル獲得、チームスプリントでの活躍、そして国際競輪への挑戦など、様々な経験を通じて、記憶に残る選手としてその名を刻んでいます。

外部リンク:

ジェイソン・クアリー - サイクリングアーカイヴス（英語）
ジェイソン・クアリー - Olympedia（英語）

もう一度検索