ジェウリス・ファミリア

ジェウリス・ファミリア：剛腕クローザーの軌跡

ジェウリス・ファミリアは、ドミニカ共和国サントドミンゴ出身のプロ野球選手。右投右打の投手として、メジャーリーグ（MLB）で主にクローザーとして活躍しました。その経歴と投球スタイルについて詳しく見ていきましょう。

プロ入りからメッツでの躍進

2007年、ファミリアはニューヨーク・メッツとアマチュア・フリーエージェントとして契約し、プロのキャリアをスタートさせました。マイナーリーグでの経験を経て、2012年にメジャーデビュー。当初は先発投手として起用されることもありましたが、徐々にリリーフとしての才能を開花させていきます。

2014年には、セットアッパーとして年間76試合に登板し、防御率2.21という好成績を記録。翌2015年には、クローザーの座を掴み、76試合に登板して43セーブ、防御率1.88という圧倒的な成績でチームの地区優勝に大きく貢献しました。ポストシーズンでも安定した投球を見せましたが、ワールドシリーズではセーブ失敗を喫し、チームは敗退。

2016年には、51セーブを挙げ、自身初の最多セーブのタイトルを獲得。MLBオールスターゲームにも選出されるなど、キャリアのピークを迎えました。しかし、サンフランシスコ・ジャイアンツとのワイルドカードゲームでは、痛恨の決勝3点本塁打を浴び、敗戦投手となりました。

移籍と苦難、そしてメッツ復帰

2018年シーズン途中にオークランド・アスレチックスへ移籍。同年オフにFAとなり、2018年12月にメッツへ復帰しました。しかし、2022年にはフィラデルフィア・フィリーズ、ボストン・レッドソックスと渡り歩き、かつての輝きを取り戻すことはできませんでした。

2023年はアリゾナ・ダイヤモンドバックスとオークランド・アスレチックスに所属しましたが、メジャーでの活躍は叶わず、FAとなりました。

投球スタイル

ファミリアの最大の武器は、最速162km/hを超えるシンカーです。平均球速も154km/hと非常に速く、フォーシーム、スライダー、スプリッターを織り交ぜながら、打者を打ち取ります。特に、シンカーでゴロを打たせる投球を得意としており、グラウンドボールの割合が高いのが特徴です。また、奪三振能力も高く、空振りを奪えるスライダーとスプリッターも効果的に使用します。

タイトルと記録

最多セーブ投手：1回（2016年）
MLBオールスターゲーム選出：1回（2016年）
* オールスター・フューチャーズゲーム選出：1回（2010年)

まとめ

ジェウリス・ファミリアは、その剛腕から繰り出されるシンカーを武器に、メッツでクローザーとして一時代を築きました。度重なる移籍や苦難を乗り越えながら、MLBの舞台で活躍したその姿は、多くの野球ファンに記憶されることでしょう。

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