ジェットスター香港

ジェットスター香港とは

ジェットスター香港（Jetstar Hong Kong）は、香港を拠点とする格安航空会社として2013年末頃の就航を目指して設立されました。しかし、香港政府から営業認可が得られず、最終的に就航を断念しました。

設立の背景

2008年にオアシス香港航空が倒産した後、香港における初の格安航空会社として、中国東方航空とカンタス航空の戦略的提携により2012年3月に設立されました。当初、両社はそれぞれ1億9,800万ドルを出資し、50%ずつ株式を保有していました。その後、マカオの信徳集団が6600万USドルを出資することが明らかになりました。

営業認可の難航

しかし、香港政府は資本構成を理由に営業認可を認めず、就航の目処が立たない状況が続きました。2014年7月には、就航の見通しが立たないことから、保有していた機材を売却する方針が発表されました。同年8月には、信徳集団が議決権のある出資比率を51%に引き上げましたが、状況は変わりませんでした。

2015年6月、香港特別行政区政府はジェットスター香港への免許発給を正式に拒否しました。同年8月には、親会社の一つであるカンタス航空が、同社への追加投資を取りやめることを表明し、ジェットスター香港の設立計画は完全に頓挫しました。

就航予定路線

就航当初は、香港から中国、日本、韓国、東南アジアなどの短距離国際線に就航を開始する予定でした。日本への就航地としては、沖縄/那覇線が検討されていました。

保有機材

ジェットスター香港は、運航開始時にエアバスA320型機3機を導入する予定でした。しかし、実際には7機のリース契約を結んでいたものの、機体はエアバス社工場のあるトゥールーズ・ブラニャック空港で保管されたままでした。そのうち6機は後に売却されました。

関連会社

ジェットスター香港は、ジェットスター航空、ジェットスター・アジア航空、ジェットスター・ジャパンといったジェットスターグループの一員として設立されました。

まとめ

ジェットスター香港は、香港初の格安航空会社として期待されましたが、香港政府の認可を得られず、就航に至りませんでした。設立から就航断念までの経緯は、香港の航空業界における規制の厳しさを浮き彫りにする出来事となりました。

参考資料

* Jetstar Airways（英語）

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