ジェリー・ロイスター

ジェリー・ロイスター：多才な内野手から異色の外国人監督へ

ジェリー・ロイスター（Jeron Kennis Royster、1952年10月18日生まれ）は、カリフォルニア州サクラメント出身の元プロ野球選手であり、引退後は監督としても活躍しました。彼は内野手として、特に三塁手として知られていますが、二塁、遊撃、外野も守れるユーティリティ性も持ち合わせていました。

ロイスターは1970年にロサンゼルス・ドジャースと契約し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。1973年にメジャーデビューを果たし、その後、アトランタ・ブレーブス、サンディエゴ・パドレス、シカゴ・ホワイトソックス、ニューヨーク・ヤンキースといった球団を渡り歩き、1988年にアトランタ・ブレーブスで現役を引退しました。

引退後、ロイスターは指導者としての道を歩み始めます。モントリオール・エクスポズ傘下のマイナーリーグで守備・走塁コーチを務めた後、コロラド・ロッキーズの三塁コーチに就任しました。2002年には、ミルウォーキー・ブルワーズのベンチコーチに就任しましたが、チームの不振により監督が解任されたため、監督代行を務めることになりました。その後、正式に監督に就任しましたが、チームは低迷し、シーズン終了後に解任されました。

2003年からは、ロサンゼルス・ドジャースのマイナーリーグで内野コーディネーターを2年間務め、2005年からはドジャース傘下AAA級ラスベガスの監督を2年間務めました。そして2008年、ロイスターは新たな挑戦の場として韓国プロ野球のロッテ・ジャイアンツの監督に就任しました。これは韓国プロ野球史上初の外国人監督の誕生として大きな話題となりました。

ロイスター監督率いるロッテ・ジャイアンツは、2008年に69勝57敗でシーズンを3位で終え、9年ぶりにポストシーズンに進出しました。2009年も66勝67敗で4位となり、2年連続でポストシーズンに進出しましたが、いずれも準プレーオフで敗退しました。2010年もロッテと契約し、3年連続でチームをポストシーズンに導きましたが、またしても準プレーオフで敗れ、同年限りで退任となりました。

2012年には、ボストン・レッドソックスの三塁ベースコーチに就任し、再びメジャーリーグの現場に復帰しました。

ジェリー・ロイスターは、選手としては様々な球団を渡り歩き、ユーティリティプレイヤーとして活躍しました。引退後は指導者として、メジャーリーグだけでなく韓国プロ野球でも監督を務め、その手腕を発揮しました。特に、ロッテ・ジャイアンツを9年ぶりのポストシーズンに導いた功績は、韓国プロ野球の歴史に名を刻むものと言えるでしょう。

また、彼のいとこには、グレッグ・ボーンとモー・ボーンという著名な野球選手がいます。

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