ジェレミー・ビーズリー

ジェレミー・ロニー・ビーズリー

ジェレミー・ロニー・ビーズリー（Jeremy Lonnie Beasley）は、1995年11月20日にアメリカ合衆国ジョージア州ライオンズで生まれたプロ野球選手です。現在、阪神タイガースに所属し、右投右打の投手として活躍しています。彼の投球は、豊かな経験と多彩な技術の融合が見られ、特にスプリットやスライダーに定評があります。

経歴

プロとしてのスタートとエンゼルス時代

ビーズリーは、2017年のMLBドラフトでロサンゼルス・エンゼルスから指名を受け、プロとしてのキャリアをスタートさせました。初年度はアリゾナ・コンプレックスリーグとオレム・オウルズでプレーし、防御率3.13を記録しました。2018年には、AA級でのプレーを含む3つのチームで25試合に登板し、防御率はさらに改善され、2.66となりました。

2019年にはAAからAAAに昇格し、26試合に登板して7勝7敗、防御率4.49という成績を収めます。このルーキーとして2年目には、大きな成長を遂げたことが評価されました。

ダイヤモンドバックス時代

2020年にアリゾナ・ダイヤモンドバックスに移籍し、メジャー契約を果たしてからは、故障者リストに入るなど波乱のシーズンを過ごしました。

ブルージェイズへの移籍

2021年、金銭トレードでトロント・ブルージェイズに加わりました。しかし、メジャーでは8試合の登板で防御率7.71と振るわず、再びDFAとなってしまいました。

パイレーツ傘下時代と阪神加入

2022年にはピッツバーグ・パイレーツに移籍しましたが、その後自由契約となりました。そして2022年12月にNPBの阪神タイガースと契約し、80万ドルという年俸で入団します。

来日初シーズンと成績

2023年シーズンは中継ぎ投手としてスタートを切りますが、初登板時には急遽先発に転向するなど、チーム事情に応じて柔軟な対応を見せました。特に、6月16日の福岡ソフトバンクホークス戦での初先発は記憶に残るものであり、4回1失点という安定した投球を見せました。

また、8月3日に中日ドラゴンズ戦では来日初勝利を掴むなど、徐々に存在感を示すようになりました。シーズン最終盤では、日本シリーズ参戦の名簿にも名前が挙がり、ポストシーズンでも活躍する立場を確立しました。

人物像

ビーズリーは、明るい性格で周囲とのコミュニケーションを大切にし、若手投手には積極的にアドバイスを行う姿勢が評価されています。ラーメンが好きで、特に豚骨ラーメンに惹かれており、登板前日の食事にこだわりを持っています。

投球スタイル

彼のピッチングスタイルは、約190センチの長身を活かした速球が特徴で、最速で97.6mph（約157.1km/h）をマークします。加えて、鋭く落ちるスプリットやスライダーなど、変化球も巧みに操る投手です。これらの球種を駆使し、多くの三振を奪っています。

ビーズリーは、阪神タイガースでさらなる飛躍を目指しており、観客に感動を与える投球を続けていくことでしょう。

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