ジネッタ・G61-LT-P3

ジネッタ G61-LT-P3は、フランス西部自動車クラブ（ACO）が定めるル・マン・プロトタイプ3（LMP3）の技術規則に沿って開発されたスポーツプロトタイプカーです。このマシンは、イギリスの自動車メーカーであるジネッタ・カーズによって設計・製造されました。ジネッタにとって初のLMP3マシンであるジネッタ・ジュノ P3-15の後継モデルとして位置づけられています。

G61-LT-P3は、旧モデルからのアップグレードが可能であり、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズや、2021年からはウェザーテック・スポーツカー選手権など、世界各地で開催される様々な選手権への参戦資格を得られるように設計されているのが特徴です。このマシンは、2019年のル・マン24時間レースの開催週に発表され、他の競合メーカーのマシンとともに公開されました。

開発の経緯
2018年5月23日、ACOは新しいシャーシモデルを含む、2020年導入予定の第2世代LMP3規定の概要を発表しました。リジェ、デュケーヌ、アデス・AG、そしてジネッタの4社が、新しいルールセットに準拠するマシンの公認製造メーカーとして選ばれました。

2019年2月7日、ACOは新しい第2世代LMP3レギュレーションの詳細を発表し、2021年までに完全施行される計画が示されました。これにより、2020年から2024年までの期間、新しいマシンによるレースが展開されることになりました。

G61-LT-P3のボディワークには、ジネッタの新型スーパーカーであるジネッタ・アクーラから得られたスタイリングの要素が取り入れられています。また、ボディワークの開発は、ジネッタ・G60-LT-P1プログラムに携わったチームが担当しました。

2019年12月16日の時点で、G61-LT-P3はすでにイギリス国内の複数のサーキットで2,000km以上のテスト走行を完了しています。テストには、ジネッタのファクトリードライバーに加え、Gen1 LMP3でのレース経験を持ち、他社のGen2 LMP3のテスト経験もあるドライバーも参加しました。

これらのテストを通じて、マシンの性能と信頼性が徹底的に検証され、実戦投入に向けての準備が進められました。

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