ジム・スティール

ジム・スティール：多彩なリングネームと華麗なるキャリア

ジム・スティール(Jim Steele、1967年5月4日生まれ)は、アメリカ合衆国フロリダ州出身のプロレスラーです。本名はジェームス・ローシャ(James Rocha)。1991年10月、フロリダ州タンパでプロレスデビューを果たしました。

WCW参戦と日本での活躍

1993年と[1994年]]にはWCW]に参戦し、[[WCW世界TV王座に挑戦するなど、早くから頭角を現しました。対戦相手はロード・スティーブン・リーガルでした。

1994年11月、ジム・スティールとして初来日。全日本プロレスの世界最強タッグ決定リーグ戦にダニー・スパイビーとのタッグで参戦します。しかし、来日当初はジャイアント馬場から厳しい評価を受けていました。「この人、まだ何も分かっていないんじゃないか」、「やられる事について随分脆い（打たれ弱い）」と評されたのです。

変幻自在のリングネームと派閥抗争

1995年6月からは覆面レスラーとなり、リングネームを「ザ・ラクロス」に変更。パトリオット率いるUS空軍軍団に加入しました。その後、小橋健太、ジョニー・エース、パトリオットが結成した「GET」に対抗する「TOP」をスティーブ・ウィリアムス、ゲーリー・オブライトらと共に結成。かつてはタッグを組んだザ・パトリオットと敵対関係に陥るという展開も見せました。

1996年には秋山準とのシングルマッチで、エルボー・バットで腰を痛め、エクスプロイダーでわずか2分弱で敗れるなど苦戦も経験しました。しかし、持ち前のパワーと跳躍力を活かしたファイトスタイルを確立し、成長を遂げていきます。

ウルフ・ホークフィールドとしてリーグ戦に参戦

1997年の世界最強タッグ決定リーグ戦では、セガのプロレスゲーム『全日本プロレス FEATURING VIRTUA』の発売に合わせ、同ゲームに登場する架空のレスラー、ウルフ・ホークフィールドに変身。ジョニー・スミスとタッグを組み、健闘を見せました。1994年大会では10組中8位でしたが、1997年大会では5位まで順位を上げました。

アジアタッグ王座戴冠とジム・スティールへの回帰

1998年1月9日、ジョニー・スミスとのタッグでアジアタッグ王座を獲得。これが日本で唯一のタイトル獲得となりました。その後、2000年の世界最強タッグ決定リーグ戦ではリングネームをジム・スティールに戻し、マイク・バートンとタッグを組みました。勝ち点10を獲得し、優勝決定トーナメントに進出するも、川田利明&渕正信組に敗れました。

新日本プロレス参戦と覆面レスラーとしての再起

2001年には新日本プロレスに初参戦。マイク・バートンと組んでG1タッグリーグで準優勝を果たしました。2002年からは新日本プロレスを主戦場とし、IWGPタッグ王座にも挑戦しました。2004年には、全日本プロレスにラブマシンズの一員として覆面レスラー「ラブ・マシン・スティール」として復帰を果たしました。

そして引退へ

プエルトリコのWWCでの試合を最後に、2008年に引退しました。

スティールの得意技

スティールの得意技として、以下が挙げられます。

ターボ・ドロップ: ケブラドーラ・コンヒーロの体勢で抱え上げた後、肩の上に抱え上げ、旋回しつつ相手を放り投げる技。
ターボ・ドロップII: サイドスープレックスをかける体勢から回転しながら肩の上まで持ち上げ、前方に放り投げる技。
ダイビング・ボディ・プレス: 大きな滞空時間と飛距離が特徴のフィニッシュホールド。

獲得タイトル

全日本プロレス アジアタッグ王座（パートナーはジョニー・スミス）
WWC プエルトリコヘビー級王座
WWC TV王座

ジム・スティールは、数々のリングネームを使い分け、様々な団体で活躍した、個性豊かなレスラーでした。その華麗なるキャリアは、プロレスファンに長く記憶されることでしょう。

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