ジョニー・スミス

ジョニー・スミスのプロレスキャリア

ジョニー・スミス（本名：John Hindley、1965年生まれ）は、イギリス・ランカシャーのワーリントン出身のプロレスラーです。そして彼は、その小柄な体格ながらも、卓越したテクニックと正統派のランカシャーレスリングスタイルで知られています。彼のレスリング人生は、叔父であるエドワード・ベトリーから指導を受けたことから始まりました。彼は16歳の時、リングネーム「ジュニア・ロイヤル」でデビューし、次第に頭角を現していきます。

来歴と進化

スミスは、デビュー後すぐにドイツに渡り、リングネーム「ジョン・サヴェージ」として活動しました。1985年には、エドワード・ベトリーとスチュ・ハートとの関係を通じてカナダのカルガリー地区で戦うことになりました。ここで彼はダイナマイト・キッドから学び、レスラーとしての基盤を築きました。この頃、彼はリングネームを「ジョン・スミス」に改名し、ブルース・ハートを破って英連邦ミッド・ヘビー級王座を獲得するという大きな成果を上げます。

その後もスミスは、クリス・ベノワとの抗争を経て、カルガリー地区での地位を確立し、通算で四回この王座に戴冠しました。1987年には新日本プロレスに初来日し、1989年からは全日本プロレスにも登場。ダイナマイト・キッドとのタッグチーム「ニュー・ブリティッシュ・ブルドッグス」として活動し、その後デイビーボーイ・スミスとともにタッグチームとしても成功を収めます。

日本における活躍

1991年にダイナマイト・キッドとともにアジアタッグ王座を獲得するも、一度も防衛することなく陥落。1995年頃、スミスはギャリー・オブライトのアドバイスを受け、アメリカンスタイルからヨーロピアンスタイルに転向。『ジョニー・マジック』という独特の技を披露し始め、そのスタイルで目立つようになっていきました。

1998年にはアジアタッグ王座を再獲得し、さらに二度の防衛に成功するなど、日本における彼の名声は高まりました。また、時折参加した外国人ユニット「ムーブメント」での活動なども評価され、スミスはプロレス界における重要な存在となりました。

健康問題と引退

しかし、2004年には健康上の理由からIWA・JAPANへの参戦が中止となり、次第に彼のキャリアにも影響を及ぼすことになります。心臓の不安を抱えるようになり、引退後はカナダのアルバータ州カルガリー警察に勤務しています。

性格とファンとの関係

スミスは控えめな性格で知られ、ギャラアップの交渉を一切しない珍しい外国人選手でした。ファンへの優しさでも知られ、彼の名前が誤って記載されたジャケットを一度も指摘せずに愛用していました。また、他の選手の怪我を気遣ってレスリングシューズを譲るなど、紳士的な一面を見せています。

技術と得意技

スミスのスタイルには、ランカシャー仕込みの腕殺しテクニックとパワーファイトが融合されており、エルボーを多用することでも知られていました。代表的な技には「ブリティッシュ・フォール」や「ジョニー・マジック」などがあります。

そのキャリアを通じて、彼は多くのタイトルを獲得し、リング上での多彩な技術を駆使して、ファンの心を掴んできました。彼の選手としての姿勢と、プロレスに対する情熱は、多くの人々に影響を与え、今なお語り継がれています。

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