ジム・トーミ

ジェームス・ハワード・トーミの功績と経歴

ジェームス・ハワード・トーミ（James Howard Thome）は、1970年8月27日にアメリカ合衆国イリノイ州ピオリアで生まれた元プロ野球選手です。右投左打の選手で、主に指名打者、一塁手、三塁手として活躍しました。彼はメジャーリーグベースボール（MLB）史上最多の612本塁打を記録し、2018年にはアメリカ野球殿堂に選出されました。

経歴

クリーブランド・インディアンス時代（1991年 - 2002年）

トーミは1989年のMLBドラフトでクリーブランド・インディアンスから13巡目（全体333位）で指名され、1991年にメジャーデビューを果たしました。彼は1994年に初めての2桁本塁打を記録し、その後はインディアンスの中心選手として活躍。1995年には打率.314、25本塁打を記録し、チームを1954年以来51年ぶりのワールドシリーズ進出に導きました。ポストシーズンでは、8本塁打を打ち、注目を集めました。

1996年には38本塁打、116打点を記録し、アル・ローゼン以来の偉業を達成しました。1997年には一塁手にコンバートされ、40本塁打を放つ活躍を見せました。2001年には49本塁打を記録し、球団としての左打者シーズン本塁打記録を更新しました。

2002年には自己最多の52本塁打を記録し、オフの契約延長交渉を断り、フリーエージェントになりました。

フィラデルフィア・フィリーズ時代（2003年 - 2005年）

2002年にフィリーズと多額の契約を結び、2003年には47本塁打を放って自身初の本塁打王に輝きました。翌2004年にはオールスターに選出され、42本塁打を達成。2005年は怪我に悩まされる中でも出場し、トーミの後釜となるライアン・ハワードが台頭しました。

シカゴ・ホワイトソックス時代（2006年 - 2009年）

フィリーズからホワイトソックスへ移籍したトーミは、指名打者として復活を遂げ、2007年には500本塁打を達成。その後もホワイトソックスで活躍し続けました。

ロサンゼルス・ドジャース・ミネソタ・ツインズ時代（2009年 - 2012年）

ドジャースに移籍するも出場機会が限られたトーミは、その後ツインズに加入し、2011年に通算600本塁打を達成しました。再びインディアンスに復帰し、最後はフィリーズで現役生活を終えました。

引退後の活動

トーミは2013年にホワイトソックスのGM補佐に就任し、2018年にはアメリカ野球殿堂入りを果たしました。彼の背番号「25」はインディアンスの永久欠番に指定され、イベントが開催されました。

特徴と人柄

トーミはクラシックなパワーヒッターとして知られ、強靭な筋力を生かした打撃スタイルが特徴です。彼は今でもMLBでの地位を高めており、選手としての才能のみならず、その人柄も高く評価されています。彼の銅像がクリーブランドに設置されるなど、野球界に多大な影響を与えました。

トーミの功績は今も生き続け、彼は将来にわたってファンに愛され続けるでしょう。

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