ジャスティン・モルノー

ジャスティン・モーノー：カナダが生んだ強打の一塁手

ジャスティン・アーネスト・ジョージ・モーノー（Justin Ernest George Morneau）は、1981年5月15日、カナダのブリティッシュコロンビア州ニューウエストミンスターに生まれました。右投左打の元プロ野球選手で、主に一塁手として活躍しました。

プロ入り前

モーノーは幼い頃から野球に親しみ、高校時代には強打の捕手として名を馳せました。ニューウエストミンスターの最優秀高校生アスリートにも選ばれるほどの実力者でしたが、一方でアイスホッケーにも打ち込み、ゴールテンダーとして才能を発揮していました。しかし、野球への情熱が勝り、プロの道へ進むことを決意します。

ミネソタ・ツインズ時代

1999年、MLBドラフト3巡目でミネソタ・ツインズから指名を受け、プロ入り。これを機に、一塁手へ転向します。2003年にメジャーデビューを飾ると、徐々にその才能を開花させます。2006年には、打率.321、34本塁打、130打点という驚異的な成績を残し、アメリカンリーグMVPに輝きました。カナダ人選手としては、ラリー・ウォーカーに次ぐ2人目の快挙でした。

2007年、2008年と、2年連続でオールスターにも選出され、2008年にはホームランダービーで優勝するなど、まさにツインズの主砲として、その名を轟かせました。

しかし、2010年に脳震盪を発症してからは、怪我に苦しむ日々が続きます。2013年にはピッツバーグ・パイレーツへ移籍しました。

コロラド・ロッキーズ時代

2013年オフにコロラド・ロッキーズへ移籍。2014年には、打率.319で首位打者のタイトルを獲得し、見事な復活を遂げました。

シカゴ・ホワイトソックス時代

2016年には、シカゴ・ホワイトソックスでプレーしましたが、同年オフにFAとなり、2018年に現役引退を表明しました。

引退後

引退後は、古巣ツインズのスペシャル・アシスタントとして、チームに貢献しています。また、2020年にはツインズの野球殿堂入りを果たし、その功績が称えられました。

人物

モーノーは、その卓越した打撃技術に加え、真面目で誠実な人柄でも知られています。ツインズ時代には、チームメイトのジョー・マウアーとともに「新MM砲」と称されることもありましたが、本人はこの愛称を快く思っていなかったようです。

WBCカナダ代表

WBCにはカナダ代表として4度出場し、2009年の第2回大会では打率.444を記録するなど、国際舞台でもその実力を発揮しました。

ジャスティン・モーノーは、カナダ野球界を代表する選手として、その名が長く記憶されることでしょう。

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