ラリー・ウォーカー

ラリー・ケネス・ロバート・ウォーカー

ラリー・ウォーカー（Larry Walker）は、1966年12月1日生まれで、ブリティッシュコロンビア州メイプルリッジ出身の元プロ野球選手です。彼は外野手として活躍し、右投げの左打ちスタイルで知られています。ウォーカーは1997年にカナダ出身選手として初めてシーズンMVPを受賞し、通算2160安打、383本塁打、1311打点の成績を残しました。これらの記録はすべてカナダ出身選手の最も優れたものとして認められており、彼は「史上最強のカナディアン」と称賛されています。愛称は「ブーギー」で、コロラド・ロッキーズに在籍した際には背番号「33」が永久欠番に設定されています。

経歴

プロ入り前

ウォーカーは少年時代にアイスホッケーに情熱を注ぎ、プロ選手になることを夢見ていました。しかし、16歳の時にホッケー選手としての道が断たれた後、彼は野球に転向することになります。野球カナダ代表のユースチームでプレーしていた彼は、モントリオール・エクスポズのスカウトに見出され、契約金1500ドルでプロ入りを果たしました。

エクスポズ時代

1984年にエクスポズに入団し、1989年にメジャーデビューを果たします。1990年には19本塁打を放ち、球団の新人記録を樹立しました。翌1992年にはオールスターゲームに初出場し、ゴールドグラブ賞とシルバースラッガー賞を獲得し、走攻守に秀でた5ツールプレーヤーとして成長を遂げました。

ロッキーズ時代

1995年、ウォーカーはフリーエージェントとしてコロラド・ロッキーズに移籍し、そこで彼の打撃力が開花しました。特に1997年の成績は驚異的で、打率.366、49本塁打、130打点、そして33盗塁を記録。この年、彼は本塁打王とMVPを獲得し、さらに「30-30」を達成しました。

彼は1998年から2001年にかけて首位打者を3度獲得し、2004年にはカナダ出身者初の2000本安打を達成しました。アリゾナ・ダイアモンドバックスへのトレードが破談となった後、さらなる活躍を続けました。

カージナルス時代

2004年8月にセントルイス・カージナルスに移籍し、2004年のワールドシリーズではチームのフルスイープから苦しみながらも自身は打率.357、2本塁打を記録しました。残念ながら、2005年には旧傷に悩まされ、引退を決意します。

引退後のキャリア

引退後、ウォーカーはワールド・ベースボール・クラシック（WBC）のカナダ代表コーチとして活動するなど、野球への情熱は衰えを知りませんでした。彼は各種の代表チームのコーチを歴任し、さらにはロッキーズの特別インストラクターとして選手育成にも寄与しました。

2020年にはアメリカ野球殿堂入りを果たし、その際にコロラド・ロッキーズが彼の背番号「33」を永久欠番にすることを発表します。その後、殿堂入りの表彰式も行われ、彼のプレイヤーとしての功績が広く認識されることになりました。

人物像

ウォーカーは非常に陽気でフレンドリーな人柄でも知られており、野球を楽しむことを大切にしていました。また、彼は「33」に強いこだわりを持つ人物で、背番号は全キャリアを通じて「33」を選んでいました。現役時代には多くのファンとチームメイトに愛され、プレーする姿勢は多くの選手に影響を与える存在でした。

彼の功績は野球界のみならず、多くのスポーツファンにとっても多大な影響を持ち続けています。

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