ジャック・ツーボン

ジャック・トゥーボン（Jacques Toubon）は、1941年6月29日にニースで生まれたフランスの政治家です。

1981年、共和国連合（RPR）から国民議会議員に立候補し、初当選を果たしました。それ以前の1978年には、共和国連合の副幹事長に就任し、党内での地位を確立しました。1983年には、パリ市長であったジャック・シラクの下で助役兼パリ13区長に就任し、地方行政においても重要な役割を担いました。1984年には、共和国連合の幹事長に就任し、党運営の中枢を担いました。

1993年、トゥーボンは文化大臣に任命され、1995年までその職を務めました。文化大臣時代には、フランス語の使用に関する法律、通称「ツーボン法」（Toubon Law）を制定しました。この法律は、フランス語の保護と振興を目的としており、フランス国内外で大きな議論を呼びました。1995年、司法大臣に就任し、法の番人として、フランスの司法制度の維持と発展に貢献しました。

2001年、トゥーボンはパリ13区長選挙で落選し、翌年の国民議会議員選挙でも落選しました。しかし、2004年にはイル＝ド＝フランス地域圏から欧州議会議員に当選し、再び政界に復帰しました。2009年まで欧州議会議員を務め、保守系の欧州人民党に所属し、欧州の政治課題に取り組みました。

フランス国内では、共和国連合を経て、国民運動連合（UMP）に所属しました。これは、フランスの主要な保守政党であり、トゥーボンは長年にわたり、この党の重要なメンバーとして活動しました。

ジャック・トゥーボンの政治家としてのキャリアは、地方行政から国政、そして欧州政治へと多岐にわたりました。彼は、フランスの政治史において、重要な役割を果たした人物の一人と言えるでしょう。

* 経歴（フランス語、フランス司法省ホームページ内）:[https://www.justice.gouv.fr/]

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