ジャレッド・ブルックス

ジャレッド・ブルックス：レスリングから総合格闘技への道のり、そして頂点へ

ジャレッド・ブルックスは、1993年5月2日、アメリカ合衆国インディアナ州ワルシャワ生まれの総合格闘家です。幼少期からレスリングを始め、高校時代には113ポンド級で全米1位にランクインするなど、類まれな才能を示しました。大学時代には4年生で35戦全勝という圧倒的な強さで州王者に輝き、大学時代の通算成績は139勝6敗という輝かしい記録を残しています。

レスリングで培った高いスキルを土台に、ジャレッド・ブルックスは総合格闘技の世界へと足を踏み入れます。アマチュア時代には28勝1敗という素晴らしい戦績を残し、2014年にプロデビュー。パンクラスやWSOFなどの団体で12戦全勝という驚異的なスタートを切り、世界の強豪たちから注目を集める存在となりました。

UFCでの挑戦と挫折

2017年、ジャレッド・ブルックスはUFCに参戦します。UFC 214でエリック・シェルトンに判定勝ちでデビューを飾り、順調な滑り出しを見せました。しかし、続くUFC Fight Nightではデイブソン・フィゲイレードに判定負けを喫し、プロデビュー以来初となる黒星を経験します。その後もUFC Fight Nightでホセ・トーレスにKO負けを喫し、UFCでの戦いは苦しい展開となりました。

RIZIN、そしてONE Championshipへ

UFCでの経験を経て、ジャレッド・ブルックスは舞台をRIZINに移します。2019年、RIZIN初参戦となったRIZIN.18では越智晴雄と対戦しますが、偶発的なバッティングによりノーコンテストに終わります。しかし、続くBELLATOR JAPANのRIZIN提供試合で越智晴雄と再戦し、判定勝ちを収め雪辱を果たしました。

そして、ジャレッド・ブルックスのキャリアに大きな転機が訪れます。2021年、ONE Championshipに参戦。ONE Championship: NextGen IIIでリト・アディワンに一本勝ちで勝利すると、その後も箕輪ひろば、ボカン・マスンヤネらを破り、トップ戦線へと突き進んでいきます。

ONE世界王座獲得と挑戦

2022年12月3日、ONE 164でONE世界ストロー級王者ジョシュア・パシオに挑戦。5Rにも及ぶ激闘の末、判定勝ちで念願のONE世界ストロー級王座を獲得しました。この勝利は、長年の努力と才能の結晶と言えるでしょう。
しかし、その後のONE Fight Night 13では、ONE世界フライ級サブミッション・グラップリング王者のマイキー・ムスメシに敗れ、王座を防衛することができませんでした。さらに2024年3月1日、ONE 166でジョシュア・パシオとの再戦では、反則負けにより王座から陥落しました。

暫定王座獲得

2024年8月3日、ONE Fight Night 24では、ONE世界ストロー級暫定王座決定戦でグスタボ・バラートと対戦。バラートの計量失格という異例の事態の中、変則ルールでの試合となりましたが、1R一本勝ちで暫定王座を獲得。再び頂点への道を歩み始めました。

ジャレッド・ブルックスの戦績とタイトル

ジャレッド・ブルックスは、総合格闘技において数々の輝かしい戦績を残しています。レスリングで培った技術と、総合格闘技特有のスキルを融合させた彼のスタイルは、多くのファンを魅了しています。数々のタイトルを獲得し、これからも更なる活躍が期待される、総合格闘技界を代表する選手の1人と言えるでしょう。

獲得タイトル
HOFフライ級王座（2015年）
第8代ONE世界ストロー級王座（2022年）
* ONE世界ストロー級暫定王座（2024年）

彼の今後の活躍から目が離せません。

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