BELLATOR JAPAN

Bellator JAPAN: 夢の共催イベントが実現した一夜

2019年12月29日、埼玉県さいたまスーパーアリーナにて、アメリカを代表する総合格闘技団体Bellator MMAと、日本のRIZIN FIGHTING FEDERATIONによる共催イベント『Bellator JAPAN』（Bellator 237: Fedor vs. Rampage）が開催されました。このイベントは、両団体の垣根を越えた夢の対決として、日本の格闘技ファンのみならず、世界中のMMAファンを熱狂させました。

PRIDEのレジェンド、ヒョードル最後の日本での試合

大会の最大の注目ポイントは、なんといってもPRIDE時代から「60億分の1の男」と呼ばれ、ヘビー級絶対王者として君臨したエメリヤーエンコ・ヒョードルの日本における最後の試合でした。対戦相手は、かつてUFCで活躍したクイントン・“ランペイジ”・ジャクソン。両雄の激突は、Bellator側のメインイベント（第6試合）として行われ、ヒョードルが1ラウンド2分44秒、右ストレートによるTKO勝利を収めました。この試合は、日本の格闘技史に刻まれる名勝負として記憶されています。

BellatorとRIZIN、両団体の選手が激突

メインイベント以外にも、BellatorとRIZINの選手が入り乱れた白熱の試合が展開されました。第1試合から第6試合までは、Bellator契約選手とRIZIN契約選手による対抗戦という形で、両団体の意地とプライドをかけた戦いが繰り広げられました。これらの試合は、アメリカの視聴者に向けてパラマウント・ネットワークで生中継され、日本でもスカパー!、GYAO!、DAZNなどで放映されました。

第7試合以降は、RIZINが協力して提供した試合が組まれ、日本の格闘技シーンを代表する選手たちがその実力を発揮しました。RIZINの看板選手たちが、日本のMMAの強さを世界に示す絶好の機会となりました。

多様なルールと白熱の試合展開

大会では、ユニファイドルールに加え、RIZIN独自のルールも採用されました。肘ありの試合なども含まれ、多様な格闘スタイルが飛び交う、観るものを魅了する試合が数多く展開されました。それぞれの試合は、選手たちの技術と精神力のぶつかり合いが象徴されるものでした。5分3ラウンド制の試合が多く、最後まで目が離せない展開が続きました。

試合結果詳細

以下、各試合の勝敗結果です。

第1試合: ゴイチ・ヤマウチ ○ vs. ダロン・クルックシャンク × (1R 3:11 リアネイキッドチョーク)
第2試合: イララ・ジョアニ × vs. 渡辺華奈 ○ (3R 4:39 TKO（パウンド）)
第3試合: ロレンズ・ラーキン ○ vs. 中村K太郎 × (3R終了 判定3-0)
第4試合: マイケル・ペイジ ○ vs. 安西信昌 × (2R 0:23 KO（右フック）)
第5試合: マイケル・チャンドラー ○ vs. シドニー・アウトロー × (1R 2:59 KO（右ストレート）)
第6試合: エメリヤーエンコ・ヒョードル ○ vs. クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン × (1R 2:44 TKO（右ストレート）)
第7試合: シビサイ頌真 ○ vs. セルゲイ・シュメトフ × (1R 0:49 アキレス腱固め)
第8試合: 住村竜市朗 × vs. ジョン・タック ○ (1R 3:46 KO（スタンドパンチ）)
第9試合: アンディ・ウィン × vs. あい ○ (3R終了 判定1-2)
第10試合: 中村優作 × vs. 神龍誠 ○ (3R終了 判定0-3)
第11試合: 平本蓮 ○ vs. 芦田崇宏 × (1R 2:45 TKO（3ノックダウン）)
第12試合: 越智晴雄 × vs. ジャレッド・ブルックス ○ (3R終了 判定0-3)
第13試合: 浅倉カンナ ○ vs. ジェイミー・ヒンショー × (3R 3:33 キムラロック)
第14試合: 矢地祐介 ○ vs. 上迫博仁 × (3R 4:33 TKO（サッカーボールキック）)

この大会は、フジテレビでも一部試合が放送されるなど、日本国内でも大きな注目を集めました。BellatorとRIZIN両団体による歴史的なイベントは、日本のMMAシーンに大きな影響を与えたと言えるでしょう。 様々なメディアで結果が報道され、大きな反響を呼びました。今後も、このような国際的なイベントが開催されることを期待したいです。

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