ジャンクション・ブールバード駅

ジャンクション・ブールバード駅（英語名：Junction Boulevard）は、アメリカ合衆国ニューヨーク市クイーンズ区コロナ地区に位置する地下鉄駅です。ニューヨーク市地下鉄システムの一部であるIRTフラッシング線に所属しており、主要な駅の一つとして機能しています。この駅は、賑やかなジャンクション・ブールバードとルーズベルト・アベニューが交差する地点に設置されており、地域交通の要衝となっています。終日運行されている7系統の列車が停車し、クイーンズとマンハッタンを結ぶ重要なアクセス手段として、多くの通勤・通学客や地域住民に利用されています。

歴史

ジャンクション・ブールバード駅は、1917年4月21日にIRTフラッシング線がクイーンズボロ・プラザ駅から西方向へ延伸された際に、「ジャンクション・アベニュー駅」という名称で開業しました。この延伸区間は、現在の103丁目-コロナ・プラザ駅にあたるアルバーティス・アベニュー駅までの区間を含んでいました。開業から20年以上を経た1940年、駅名は現在の「ジャンクション・ブールバード駅」に正式に変更されました。

開業後も路線の改良は進み、1955年から1956年にかけては、より長い11両編成の列車に対応できるよう、ホームの有効長を延長する工事が実施されました。これは、利用者の増加に対応し、輸送力を強化するための重要な改修でした。

一方で、長年の使用により施設の老朽化も進み、1981年にはMTA（メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ）が発表した地下鉄駅の中で最も状態が悪いとされる69駅のリストに、当駅も含まれてしまいました。しかし、その後も改修や改良は続けられました。

特に、近年ではバリアフリー化への対応が進められました。2007年には、米国障害者法（ADA）に準拠するため、エレベーターが設置されました。この設置工事には約600万ドルの費用がかけられました。エレベーターは合計3機が設置されており、ジャンクション・ブールバードとルーズベルト・アベニューの交差点北東角からホーム上の跨線橋へアクセスする1機と、その跨線橋から各ホームへ降りるための2機で構成されており、身体の不自由な方でもホームへの移動が容易になりました。

駅構造

ジャンクション・ブールバード駅は、2面の島式ホームと3線の線路を持つ構造をしています。中央に1本の急行線、その両側に2本の緩行線が配置されています。外側の2本の緩行線は、終日運転される7系統の各駅停車が使用します。一方、中央の急行線は、平日ラッシュ時などに運行される<7>系統の急行列車が使用します。これにより、緩急分離された効率的な運行が可能となっています。

ホーム上には、緑と赤の色分けがされた柱が立っています。これらの柱はホームの中央付近に設置されている箇所があるため、一部ではホーム幅がやや狭くなっています。

改札内においては、ホーム上にある跨線橋が南北方向のホームを結んでいます。この跨線橋には改札口も設けられており、これを利用することで、一度改札を出ることなく両方向のホーム間を移動することが可能です。

出口

当駅には複数の改札口と地上への出口が設けられています。主な改札口は改札階に2ヶ所あり、それぞれの改札口の間にはきっぷ売り場が配置されています。これらの改札口には回転式改札機が設置されており、改札を通過した後は、鉄道の南側にあたる方向へ延びる階段を利用して各ホームへアクセスします。

また、前述のホーム上の跨線橋にも改札口があります。この改札口は、交差点北東角に設置された地上階からのエレベーターまたは改札階からアクセス可能で、回転式改札機とメトロカードに対応した自動改札機を備えています。この改札を利用することで、エレベーターを使って各ホームへ移動することができます。

地上への出口は、ジャンクション・ブールバードとルーズベルト・アベニューの交差点の各角に合計4ヶ所あります。

北東角：エレベーター1機、階段1つ。
北西角：階段1つ。
南東角：階段1つ。
南西角：階段1つ。

これらの出口により、駅周辺の各方面へ便利にアクセスできるようになっています。

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