ジャングルウォーズ

ジャングルウォーズ

『ジャングルウォーズ』（JUNGLE WARS）は、ポニーキャニオンが1991年に発売したロールプレイングゲームで、シリーズの第一弾です。ゲームの舞台は、動物たちと人間が共存する神秘的なジャングル。プレイヤーは、ジャングルの番人である「ジャングルパパ」の息子「ジャングルボーイ（ボーイ）」となり、仲間たちと共に邪悪な勢力からジャングルを守るための冒険に出ます。本作は、子供向けの児童文学的な要素が持ち味で、勧善懲悪と成長がテーマです。

ゲームのシステム

『ジャングルウォーズ』の戦闘はターン制を採用しており、敵を懲らしめることが主目的です。プレイヤーキャラクター「ボーイ」が戦闘不能になると、他の仲間が生き残っていてもゲームオーバーとなるため、仲間との連携が重要です。また、戦闘に勝つと「○○たちは謝って帰っていった」という表現が使われ、敵を単に倒すのではなく、彼らに反省を促すストーリーが展開されます。

ストーリー概要

物語は、ジャングルに強盗や密猟を行う「ゴート団」が現れるところから始まります。ボーイとジャングルパパはその調査のために出発しますが、ゴート団に捕まってしまいます。パパの知恵を借りて脱出したボーイは、仲間たちと力を合わせ、ジャングルの平和を取り戻すために立ち上がります。

登場キャラクター

主人公

• - ボーイ：デフォルト名で、プレイヤーが操作するキャラクターです。冒険を通じて成長し、更なる力を得ていきます。

仲間キャラクター

• - ミオ：魔法使いの少女で、占いオババの孫。父親は都会の市長。
• - サスケ：メガネをかけた子猿。実を使って仲間を助けます。

助っ人キャラクター

• - パパ：ジャングルの守護者。強力な戦闘能力を持ちつつも捕らわれの身になります。
• - ケン：大鷲の息子、格闘を共にする仲間。

スタッフと制作背景

本作のシナリオ・ゲームデザインは「キム皇」として知られるきむらはじめが担当し、開発はアトリエドゥーブルが行いました。また、監修には著名なゲームプロデューサーのさくまあきらが名を連ねています。音楽は岡本智郎が手掛け、キャラクターデザインは土居孝幸が担当しています。これにより、ジャンプ放送局に関わった多くの人々がこのプロジェクトに参加しました。

評価と影響

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」でシルバー殿堂を獲得し、プレイヤーに驚きと楽しさを提供するゲームとして評価されました。特に、序盤から続くイベントとストーリーのテンポは、多くのファンに支持されています。続編『ジャングルウォーズ2 〜古代魔法アティモスの謎〜』も多大な注目を集め、人気を博しました。

OVA版

『ジャングルウォーズ』は、1991年に日本アニメーションによるOVAも制作されました。アニメーションでは、声優陣に田中真弓や横山智佐が起用され、魅力的なキャラクターたちが描かれました。このOVAは、ゲームのストーリーを基にしており、ファンには特に評価されています。

ジャングルの冒険と秘められた友情、戦いを描く『ジャングルウォーズ』は、今もなお多くのファンに愛される作品となっています。

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