ジュネーヴ空港

ジュネーヴ空港（Genève Aéroport）は、スイスのジュネーヴ市に位置する国際空港で、IATAコードはGVA、ICAOコードはLSGGです。一般的には「コアントラン空港」とも呼ばれますが、これは正式名称ではありません。空港はジュネーヴ市街から北西約4kmの場所にあり、利便性の高い立地が特徴です。

概要

空港の敷地はスイスとフランスの国境を跨いでおり、その特殊な地理的条件から、フランス側区域（Secteur France）が存在します。この区域からは、スイスに入国することなく、フランスのフェルネ＝ヴォルテールに直接出入りすることが可能です。このため、フランス行きの便を利用する際には、まず空港内でスイス・フランス間の税関・出入国管理（CIQ）を通過し、フランス区域に入ってから搭乗手続きを行う必要があります。この際、スイス側の国際線CIQ内の免税店などの施設は利用できないため、注意が必要です。同様に国境に位置する空港として、ユーロエアポート（バーゼル・ミュールーズ空港）が挙げられます。

ジュネーヴは多くの国際機関が所在する都市であり、空港近くのパレクスポ（Palexpo）では、ジュネーヴ・モーターショーなどの国際的な見本市が頻繁に開催されます。また、スイス・アルプス観光の玄関口の一つとしても機能しており、航空便の需要は非常に大きいです。国際航空運送協会（IATA）も、本部機能の一部をこの空港に置いています。

利用実績

2018年の年間旅客数は1767万人を記録し、スイス国内ではチューリッヒ空港に次ぐ第2位の規模を誇ります。国際線が主体ですが、長距離路線は比較的少なく、ヨーロッパ圏内の路線が中心です。最も旅客数が多い路線はロンドン線であり、次いでパリ線、アムステルダム線が続きます。

就航航空会社

ジュネーヴ空港を拠点とする航空会社としては、イージージェットが最も大きなシェア（32.6%）を占めています。その他、スイス インターナショナル エアラインズ（11.7%）、ブリティッシュ・エアウェイズ（8.7%）、エール[[フランス]]（8.3%）、ルフトハンザドイツ航空（6.8%）、KLMオランダ航空（3.6%）、イベリア航空（3.3%）などが就航しています。

空港へのアクセス

ジュネーヴ市内中心部へのアクセスは非常に便利で、バス10番路線を利用すれば約15分で到着します。また、空港地下にはスイス国鉄（CFF）の駅があり、ジュネーヴの中心駅であるコルナヴァン駅までは約7分で結ばれています。さらに、スイス国内の主要都市へ向かう直通列車も運行しており、国内移動にも便利です。

外部リンク

Genève Aéroport 公式サイト （英語、フランス語、ドイツ語）

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