ジュリア・ロングボトム

ジュリア・ロングボトムのプロフィール

ジュリア・ロングボトム（Julia Longbottom）は、イギリスの外交官であり、2021年から日本の駐箚英国特命全権大使として活動している。彼女は、イギリスを代表する初の女性大使として東京に駐在し、その経歴や貢献は注目を集めている。加えて、女王エリザベス2世から聖マイケル・聖ジョージ勲章のコンパニオン章（CMG）を授与され、日本における重要な役割を担っている。

経歴

ジュリア・ロングボトムは1963年に生まれ、ウェスト・ヨークシャーのブラッドフォード・ガールズ・グラマースクールを卒業後、ケンブリッジ大学のジーザス・カレッジでフランス語とドイツ語を専攻し、教養学士号を取得した。また、彼女は日本語やポーランド語、オランダ語を学び、とりわけ日本語は流暢に話すことができる。

1986年にケンブリッジを卒業した後、ロングボトムはイギリス外務省（FCO）に入省し、外交官としてのキャリアをスタートさせた。最初の2年間はニューヨークの国際連合とブリュッセルの欧州委員会で勤務し、その後1990年から1993年までの3年間、日本の駐日英国大使館にて政治部の二等書記官として働いた。

1994年、ロングボトムは香港に異動し、外務省の事務局で国籍や移民問題を担当する部署の長を務めた。1997年の香港返還までの期間、重要な役割を果たした後、ハーグにある在オランダ英国大使館で政治・EU問題の長としての業務に従事した。

2012年に東京に戻り、2016年まで駐日英国大使館の首席公使として勤務。この後、イギリスに帰国し、外務省で領事局長やコロナウイルス対策本部長を歴任した。2020年12月、ロングボトムが日本駐箚の特命大使に任命され、2021年3月に正式に大使就任を果たした。

私生活

ロングボトムは1990年に東京の一時帰国中に、ノース・ヨークシャーのボルトン・アビーでリチャード・シヴァと結婚した。現在、夫妻はキングストン・アポン・テムズ区に住んでおり、1男2女の子供を育てている。長女はクリケットイングランド女子代表チームの副将として活躍している。

大使としての影響

彼女が駐日大使として活動している間、2022年9月8日にエリザベス2世が崩御し、ロングボトム大使は女王の任命による最後の駐日大使となった。彼女の在任は、日英両国の絆をさらに強化し、安全や経済、文化的交流の分野で重要な役割を果たしている。ロングボトム大使は、双方の国において信頼関係を培い、未来の展望を描くための道筋を作り続けている。

彼女の経歴と実績は、イギリスと日本の間の良好な関係の維持と発展に大きく寄与し、多くの人々にとってのロールモデルとなっている。

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