ジュリー・マッダレーナ

ジュリー・マッダレーナ氏は、1963年6月26日に生まれたアメリカ合衆国の声優であり、元子役です。ジュリー・クリワーという別名でも知られ、キリスト教徒であることを公表しています。

キャリアの始まり：舞台から映像へ

彼女のキャリアは、子役として舞台で活動を始めたことからスタートしました。その後、映像作品へと活躍の場を広げ、特にホラー映画『チルドレン・オブ・ザ・コーン』（1984年）のレイチェル役で映画デビューを果たしています。女優としての活動を約10年間続けた後、専業の声優へと転身しました。

声優としての多彩な活動

マッダレーナ氏の声優としての活動は非常に幅広く、特に多くの日本アニメ作品の英語版吹き替えで知られています。1990年代初頭から数々の作品に参加しており、代表的な役柄としては、『けろっこデメタン』のラナタン、『神秘の世界エルハザード』シリーズのウーラ、『新・天地無用!』の神代佐久耶や真鳥、『バトルアスリーテス大運動会』のターニャ・ナティピダッド、『魔法騎士レイアース』の獅堂光などが挙げられます。

2000年代以降もその活動は勢いを増し、『デジモンアドベンチャー』シリーズの太刀川サトエ、『ヴァンドレッド』シリーズのディータ・リーベライ、『ラブひな』シリーズのサラ・マクドゥガル、『ちょびっツ』の大村裕美、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX|攻殻機動隊_STAND_ALONE_COMPLEX』のタチコマ、さらには『クレヨンしんちゃん』（Phuuz版）での野原みさえ役など、人気作品のキャラクターを多数演じています。

劇場アニメやOVA作品においても、彼女の声を聞くことができます。『天地無用!真夏のイヴ』の麻由華、『ブラック・ジャック』シリーズのピノコ、『パンダコパンダ』シリーズのミミ子、『WXIII 機動警察パトレイバー|WXIII_機動警察パトレイバー』の岬瞳、『劇場版カードキャプターさくら 封印されたカード』の李苺鈴、『機動戦士ガンダムF91』のリィズ・アノー、『ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜』のコットンなど、幅広いジャンルの作品に参加しています。

ゲーム作品と特撮、吹き替え

ゲーム分野でも精力的に活動しており、『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』のフチコマに始まり、『.hack』シリーズの寺島良子、『スターオーシャン Till the End of Time』のウェルチ・ビンヤード、『バイオハザード アウトブレイク FILE2』のシンディ・レノックスなどを演じています。近年では、『英雄伝説 空の軌跡』シリーズのティータ・ラッセル、『ファイアーエムブレム ヒーローズ』のシャロンやリリーナ、フロリーナ、『原神』のイザークや佐など、多くの人気ゲーム作品に声を吹き込んでいます。

また、特撮作品である『パワーレンジャー』シリーズなどにも声優として参加しており、多岐にわたるメディアでその才能を発揮しています。映画の吹き替えや、ドキュメンタリーへの本人出演経験もあります。

演出家としての顔

声優としてだけでなく、演出家としても活躍している点も特筆されます。特に日本アニメの英語版におけるボイスディレクターやADRディレクターとして、『ドラゴンボール超』、『マギ シンドバッドの冒険』、『盾の勇者の成り上がり』、『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません』、『トニカクカワイイ』、『EDENS ZERO』などの作品を手がけています。劇場アニメ『名探偵コナン 業火の向日葵』やゲーム『無期迷途』でもボイスディレクションを担当しており、役者としての経験を活かして作品づくりに貢献しています。さらに、自身で短編映画の監督を務めた経験もあります。

ジュリー・マッダレーナ氏は、子役から始まり、女優、そして声優、演出家へと、様々な形でエンターテインメント業界に深く関わり続けている稀有な存在と言えるでしょう。その声は多くのファンに親しまれ、作品の魅力を高める上で重要な役割を果たしています。

外部リンク

公式サイト
X（旧Twitter）: Julie Maddalena Kliewer(littlevomama)
Instagram: Julie Maddalena Kliewer (@littlevomama)
IMDb: ジュリー・マッダレーナ - IMDb（英語）

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