ジュール・モック

ジュール・サルヴァドール・モック（1893年3月15日 - 1985年8月1日）は、フランスの政治家として、その生涯をフランス社会党（SFIO）に捧げました。

パリで生まれたモックは、名門エコール・ポリテクニークを卒業後、政界への道を歩み始めます。1928年、ドローム県から総選挙に立候補し、見事下院議員に初当選を果たしました。その後もエロー県選出の議員として活躍し、その政治手腕を発揮しました。

1937年には、レオン・ブルム率いる人民戦線内閣において、総理府副長官という要職に抜擢されます。さらに1938年には、第二次ブルム内閣で運輸・公共事業相に就任し、その才能を開花させました。当時、スペイン内戦への人民戦線による支援を強く主張したことでも知られています。また、ミュンヘン会談における対独宥和政策には一貫して反対の立場を表明し、毅然とした態度を示しました。

第二次世界大戦中、モックはレジスタンス運動に身を投じ、ナチス・ドイツによる占領からの解放を目指して活動しました。祖国のために戦うその姿は、多くの人々に勇気を与えました。

戦後の1944年、モックはフランス臨時政府の諮問議会議員に選出され、政治の舞台に復帰します。1945年には憲法制定国民議会議員を経て、1946年には下院国民議会議員に当選し、再び国政に携わることとなりました。その後は、内務大臣や国防大臣などの要職を歴任し、フランスの復興と発展に大きく貢献しました。

1985年8月1日、モックは南仏のアルプ＝マリティーム県、カブリスにて92歳でその生涯を閉じました。激動の20世紀を駆け抜けた彼の功績は、今もなお語り継がれています。

関連図書

Confrontations (Doctrines - Déviations - Expériences - Espérances), Gallimard 1952
Yougoslavie, terre d'expérience, éd. du Rocher, Monaco, 1953
Histoire du réarmement allemand depuis 1950, Robert Laffont, 1954
Alerte, le problème crucial de la Communauté Européenne de défense, Robert Laffont
La folie des hommes (about the atomic bomb, Robert Laffont, 1954
En 1961, Paix en Algérie, Robert Laffont
Non à la force de frappe, Robert Laffont, 1963
Le Front Populaire, Perrin 1971
Rencontre avec Charles de Gaulle, 1971
Une si longue vie, témoignages, Robert Laffont, 1976
* Le communisme jamais, Plon 1978

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