ジョギングクイズ

ジョギングクイズ

『ジョギングクイズ』は、1980年4月6日から12月28日まで、東京12チャンネル（現在のテレビ東京）で毎週日曜日の午前11時30分から正午に放送された視聴者参加型のクイズ番組です。この番組は、当時のジョギングブームを背景に、体力と知力を競い合うというユニークなコンセプトで人気を博しました。

番組の概要

この番組は、1969年にフジテレビ系列で放送された『世界一周!!ランニングクイズ』のリメイク版ですが、トーナメント形式の採用や早押しクイズ、連想問題など、様々な点でオリジナルとは異なる独自の要素が盛り込まれていました。司会は、当時人気絶頂だった桂三枝（現・6代目桂文枝）と志賀正浩が務め、キャッチフレーズは「知力が勝つか?体力が勝つか?カーター大統領も真っ青!!」と、番組のユニークさを強調していました。

番組には、レギュラー出演者として菅えり子も登場し、ジョギングパンツスタイルで番組に華を添えていました。初期には水着姿で登場し、胸のアップから番組が始まったこともあったそうです。放送開始日には、この番組の他にも「野球クイズ一発逆転」、「家族対抗!!芸能クイズ」、「日本縦断クイズ合戦」といったクイズ番組が同時期にスタートし、関東地方ではクイズ番組が過熱した時代でした。

ルール

番組は、一般参加者4名によるトーナメント形式で、第1回戦、決勝戦、そしてチャンピオンゲームの「ゴールデンロード」の3つのステージで構成されていました。

第1回戦

2人の解答者がランニングマシンに乗り、時速4kmで走行を開始します。
それぞれに25,000円の持ち金が与えられます。
クイズは「連想早押し」形式で、出題されるヒントから連想される言葉を早押しで回答します。
正解すると相手から5,000円を奪い、相手のマシンの速度を2km/h速めます。
不正解の場合は、相手に5,000円を奪われ、自分のマシンの速度が2km/h速くなります。
マシンの最高速度は12km/hで、この速度に達すると敗退が近づいたことを知らせるサイレンが鳴ります。
先に5問正解した方が勝利し、決勝戦に進出します。
ランニングマシンから足を踏み外すと、その時点で失格となります。

決勝戦

形式は第1回戦と同じですが、最初の持ち金が50,000円になり、正解すると10,000円を奪えます（不正解の場合は10,000円を奪われます）。
当初、マシンの速度は第1回戦と同じでしたが、後に8km/hからスタートするようになりました（最高速度は16km/h）。
先に5問正解した方が優勝し、「ゴールデンロード」に挑戦する権利を得ます。

その他

年に数回、6組の出場者による対抗戦が開催されました。
ルールは第1回戦と同じで、5,000円単位での争奪戦が行われます。
3試合を行い、最も金額が多い出場者が「ゴールデンロード」に挑戦できます。
同額の場合は、3択問題で勝者を決定します。

ゴールデンロード

優勝者は合図とともに100mを目指して走り、100m地点だと感じたところで早押しボタンを押します。
50m地点までは10mごとに距離がアナウンスされました。
到達距離が98mから100mの間であれば、バリ島旅行が贈られ、90mから97mの間であれば国内旅行が贈られます。
それ以外の距離の場合は失敗となります。

関連番組

『ジョギングクイズ』は、当時のクイズ番組ブームを象徴する番組の一つであり、以下のような番組との関連性も指摘できます。

世界一周!!ランニングクイズ
お笑いマラソン合戦
とんねるずのみなさんのおかげです - 1995年頃に「ベルトクイズQ&急!!」というクイズコーナーがありました。
FNS人気番組対抗!オールスタークイズ - ランニングマシンを使用したクイズコーナーがありました。
バンクウォーク - 『DO!深夜』で放送されたランニングマシンを使ったクイズ番組。

『ジョギングクイズ』は、体力と知力を同時に試すという斬新なアイデアで、当時の視聴者に大きなインパクトを与えました。そのユニークな形式は、後続のクイズ番組にも影響を与えたと言えるでしょう。

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