ジョシュ・ギディー

ジョシュ・ギディー：新世代を担うバスケットボールの才能

ジョシュ・ギディー（Joshua James Giddey）は、2002年10月10日生まれ、オーストラリア・メルボルン出身のプロバスケットボール選手です。現在はNBAのシカゴ・ブルズに所属し、ポイントガードまたはシューティングガードとして活躍しています。その卓越したバスケットボールセンスと高いスキルで、リーグを代表する若手選手の一人として注目されています。

プロキャリアの幕開け

ギディーは、オーストラリアにあるNBAの国際アカデミーでトレーニングを積み、その才能を開花させました。2020年、NCAAの強豪大学からのオファーを断り、オーストラリア国内リーグNBLのアデレード・36ersと契約。この決断が、彼のプロキャリアを加速させることになります。

NBLでの躍進

アデレード・36ersでのプレーは、ギディーにとって大きな飛躍の機会となりました。2021年4月には、NBL史上最年少でトリプル・ダブルを達成。さらに、リーグ史上初となる2試合連続トリプル・ダブルも記録し、その名を轟かせました。NBLでの28試合で平均10.9得点、7.3リバウンド、7.6アシストという素晴らしい成績を残し、新人王とアシスト王の二冠に輝きました。

NBAへの挑戦

2021年、ギディーはNBAドラフトにエントリー。1巡目全体6位という高い評価でオクラホマシティ・サンダーから指名を受けました。これは、NBAアカデミー卒業生として初のドラフト指名選手となる快挙でした。

オクラホマシティ・サンダー時代

サンダーでは、ルーキーシーズンからその才能を発揮しました。2021年12月には、無得点ながら10リバウンド、10アシストを記録し、チームを勝利に導きました。また、2022年1月には、NBA史上最年少でトリプル・ダブルを達成し、新たな歴史を刻みました。

2022-23シーズンには、NBA通算1000得点・700リバウンド・500アシストに到達。これは、キャリア最初の100試合以内で達成した選手として、NBA史上4人目の快挙でした。プレーインゲームではキャリアハイとなる31得点を記録するなど、チームに大きく貢献しました。

2023-24シーズンには、出場時間25分未満でフィールドゴール成功率100%のトリプル・ダブルを達成。これはNBA史上初の記録であり、ギディーの効率性と多才さを示すものでした。

シカゴ・ブルズへの移籍

2024年6月、ギディーはアレックス・カルーソとのトレードでシカゴ・ブルズへ移籍。新たなチームでの挑戦が始まりました。

ブルズでの最初のシーズンから、ギディーは持ち前の才能を発揮しました。12月には複数回のトリプル・ダブルを達成し、チームを勝利に導きました。シーズン中にはキャリアハイとなる8スティールを記録するなど、攻守にわたる活躍を見せました。また、決勝ブザービーターとなるハーフコートショットを決めるなど、記憶に残るプレーも披露しました。

代表としての活躍

ギディーは、オーストラリア代表としても活躍しています。2019年にはFIBA U17オセアニア選手権で優勝に貢献。2023年のFIBAバスケットボール・ワールドカップにも出場しました。

プレースタイルと評価

ギディーは、優れたパスセンスとバスケットボールIQを持ち合わせており、ゲームをコントロールする能力に長けています。また、リバウンドや得点能力も高く、オールラウンドな活躍が期待される選手です。そのプレースタイルから、多くの専門家やファンから高い評価を受けています。

ジョシュ・ギディーは、まだ若い選手であり、今後の成長が非常に楽しみです。シカゴ・ブルズでの活躍、そしてオーストラリア代表としての活躍を通じて、バスケットボール界に新たな風を吹き込むことが期待されています。

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