ジョナサン・ロメロ

ジョナサン・エッセホモ・ロメロ・プレシアード

ジョナサン・エッセホモ・ロメロ・プレシアードは、1986年12月14日にコロンビアのサンティアゴ・デ・カリで生まれた元プロボクサーです。主にスーパーバンタム級で活躍し、国際ボクシング連盟（IBF）の世界王座を獲得しました。

アマチュアキャリア

ロメロ氏はアマチュア時代、バンタム級で国際舞台を経験しました。2006年に開催された中央アメリカ・カリブ海競技大会では銅メダルを獲得。翌2007年にはアメリカ・シカゴで行われた世界ボクシング選手権に出場しましたが、準々決勝で敗退しました。また、2008年の北京オリンピックにもバンタム級代表として出場しましたが、初戦で敗れる結果となりました。

プロデビューと国内・地域王座

プロキャリアは2009年5月15日にスタートし、デビュー戦で初回KO勝利を収めました。その後、順調にキャリアを重ね、2010年6月25日にはホセ・パルマ選手との対戦で、コロンビアフェザー級王座を獲得しています。3-0の判定による勝利でした。

さらに、2011年2月5日にはマリオ・マシアス選手と対戦し、こちらも3-0の判定で勝利。この一戦で空位となっていた世界ボクシング機構（WBO）ラテンアメリカスーパーバンタム級王座を獲得し、これを機に世界ランキング入りを果たしました。

世界王座挑戦への道

2012年9月21日、ロメロ氏はアメリカでの2度目の試合に臨みました。相手は元NABF北米スーパーバンタム級王者でIBF世界同級5位にランクされていたエフレン・エスキビアス選手です。この試合は、当時ノニト・ドネア選手が保持していたIBF・WBO統一世界スーパーバンタム級王座への挑戦権を懸けた重要な一戦でした。

試合は終始ロメロ選手のペースで進み、アグレッシブに攻め込むエスキビアス選手に対し、技巧的なボクシングで翻弄しました。終盤にはエスキビアス選手にゴング後の攻撃で減点があるなどしましたが、結果は3-0（119-108、120-107、119-108）の大差判定勝利。ロメロ選手は見事にドネア選手への挑戦権を獲得しました。

IBF世界王座獲得と初防衛戦

ドネア選手が王座を返上したため、ロメロ選手は王座決定戦に出場することになりました。2013年2月16日、メキシコ・ティフアナで行われたIBF世界スーパーバンタム級王座決定戦で、同級1位のアレハンドロ・ロペス選手と対戦しました。両者一歩も譲らない互角の攻防が繰り広げられ、ロメロ選手は最終ラウンドにローブローで減点される場面もありましたが、試合は判定に持ち込まれました。

判定の結果は2-1（112-115、115-112、116-111）と割れましたが、ロメロ選手が僅差で勝利を収め、念願のIBF世界スーパーバンタム級王座を獲得しました。

しかし、初防衛戦は厳しい結果となりました。2013年8月14日、アメリカ・アトランティックシティでIBF世界同級15位のキコ・マルチネス選手（スペイン）を相手に防衛戦を行いましたが、6回2分40秒にTKO負けを喫し、プロキャリアで初の敗北を喫すると同時に王座から陥落しました。この試合がロメロ氏の最後の試合となりました。

獲得した主なタイトル

コロンビアフェザー級王座
WBOラテンアメリカスーパーバンタム級王座
* IBF世界スーパーバンタム級王座（防衛0）

ジョナサン・ロメロ氏は、コロンビア出身ボクサーとして国際舞台で活躍し、世界王者に輝いた功績を残しました。

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