ジョナタン・ドス・サントス

メキシコシティに生まれたジョナタン・ドス・サントス・ラミレスは、1990年4月26日生まれのプロサッカー選手です。主にミッドフィールダーとしてプレーし、現在は母国のクラブ・アメリカに所属しています。また、メキシコ代表としても国際舞台で活躍しています。

彼のキャリアは、1歳年上の兄であるジョバニ・ドス・サントスと共に、2002年にスペインの名門FCバルセロナの育成組織、通称「カンテラ」に入団したことから始まりました。家族全員でスペインへ移住し、サッカー選手としての道を歩み始めます。カンテラでは、兄よりも常に一つ下のカテゴリーでプレーしていましたが、着実にその才能を開花させ、各年代別チームで重要な役割を担いました。特にフベニルA時代にはキャプテンを務めるなど、リーダーシップも発揮しました。

2009-10シーズンには、当時のリザーブチームであるFCバルセロナ・アトレティックへ昇格。このシーズンから、トップチームの練習にも参加し、公式戦での出場機会も得るようになります。そして、2012-13シーズンには正式にトップチームの一員となりました。しかし、強力なライバルが多く層の厚いチームの中で、安定した出場機会を得ることは容易ではありませんでした。そのため、翌シーズンにはレアル・ソシエダへの移籍が検討されましたが、当時の監督であったヘラルド・マルティーノの意向もあり、バルセロナに留まることを決めました。バルセロナ在籍中には、クラブの世界制覇や国内タイトル獲得に貢献し、輝かしい実績を残しています。

2014年夏、出場機会を求めてビジャレアルCFへの完全移籍を決断しました。奇しくも、このクラブには既に兄のジョバニが所属しており、再び兄弟同じチームでプレーすることになります。ビジャレアルでは、中盤の選手としてチームに貢献しました。その後、2017年には活躍の場をアメリカ合衆国に移し、MLS（メジャーリーグサッカー）のロサンゼルス・ギャラクシーに加入します。ここでも、かつて兄が所属していたチームを選び、兄弟の絆を感じさせる移籍となりました。そして、現在は母国の名門クラブ・アメリカでプレーを続けています。

代表キャリアにおいては、メキシコ代表として長年にわたりプレーしています。2009年にA代表デビューを果たして以降、国際Aマッチで58試合に出場し、5得点を記録しています（2021年時点）。主要な国際大会にも度々招集されており、2015年のCONCACAFゴールドカップではチームの優勝に貢献しました。また、FIFAコンフェデレーションズカップ2017やFIFAワールドカップ2018にも出場するなど、代表の主力選手の一人として活躍しました。

プロキャリアを通じて獲得した主なタイトルは以下の通りです。

クラブ

FCバルセロナ
FIFAクラブワールドカップ：2回（2009年、2011年）
UEFAチャンピオンズリーグ：1回（2010-11シーズン）
UEFAスーパーカップ：1回（2011年）
リーガ・エスパニョーラ：3回（2009-10シーズン、2010-11シーズン、2012-13シーズン）
コパ・デル・レイ：1回（2011-12シーズン）
スーペルコパ・デ・エスパーニャ：3回（2010年、2011年、2013年）

代表

メキシコ代表
* CONCACAFゴールドカップ：1回（2015年）

もう一度検索