デイビーボーイ・スミス

デイビーボーイ・スミス

デイビーボーイ・スミス（本名: David Smith）は、1962年11月27日にイギリス・マンチェスターで生まれ、2002年5月17日に他界したプロレスラーです。母親の手違いでミドルネームの「Boy」がついたというユニークな背景を持つ彼は、従兄弟のダイナマイト・キッドと共に「ブリティッシュ・ブルドッグス」タッグチームを結成し、WWFを中心に数々の名勝負を繰り広げました。

経歴

彼のプロレスキャリアは1978年にイギリスで始まり、その後カナダのカルガリーに移り、スチュ・ハート主宰のスタンピード・レスリングで活動。1982年には英連邦ミッド・ヘビー級王座を獲得しました。1983年には新日本プロレスに来日し、ザ・バンピードという覆面レスラーとしても知られています。そこの試合では、パワーを活かした戦い方が注目され、実況中の小鉄さんからも注目を集めていました。

1984年には北米ヘビー級王座を手にし、その年の年末には全日本プロレスに電撃移籍。その後、スミスはWWFに加入し、ブリティッシュ・ブルドッグスの一員として活躍しました。1986年には、レッスルマニア2でWWF世界タッグ王座を獲得し、名実ともにトップレスラーの仲間入りを果たしました。

しかし、彼のキャリアは波乱に満ちており、1988年にWWFを離脱すると再び全日本プロレスへ復帰しましたが、タッグチームは解散しました。スミスはそのご、次々と団体を渡り歩き、1990年には再びWWFとの契約を結びます。1992年には、ウェンブリー・スタジアムで8万人の観客を前にブレット・ハートを破り、インターコンチネンタル王座を獲得しました。

最後の時期と遺産

1996年以降、彼はヒールに転向し、オーエン・ハートとのタッグチームを結成。スモーキン・ガンズを破って再びWWF世界タッグ王座を手にしましたが、1997年に発生したモントリオール事件後にWCWに移籍。その後はWWFに復帰し、ザ・ロックとの試合にも出場しました。

2002年5月17日、カルガリーの自宅で心臓発作により39歳の若さでこの世を去りました。死因としてはステロイドの使用や薬物の影響が指摘されています。彼の功績は2020年にWWE殿堂入りすることで讃えられ、今なお多くのファンから愛されています。

得意技と主な獲得タイトル

彼のレスリングスタイルは力強さが特徴で、主な得意技にはランニング・パワースラムやリフトアップ・スラム、ブレーンバスターなどがあります。また、彼はWWFインターコンチネンタル王座を1回、WWF世界タッグ王座を2回獲得し、WWFハードコア王座も同様に2回獲得した経歴を持ちます。

彼の息子であるハリー・スミスもプロレスラーとして活動しており、父親の名を受け継いでリングに立っています。デイビーボーイ・スミスの影響は彼の血を引く次世代のレスラーにも脈々と受け継がれており、プロレス界における彼の存在意義は非常に大きいと言えるでしょう。

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