ジョニー・ベンタース

ジョナサン・ウィリアム・ベンタース（Jonathan William Venters）は、1985年3月20日、アメリカ合衆国ケンタッキー州パイク郡パイクビルで生まれました。左投左打の元プロ[[野球選手]]（投手）です。

生い立ちとプロ入り前

ベンタースの故郷パイクビルは、オハイオ州シンシナティに近いため、家族全員がシンシナティ・レッズのファンでした。幼少期から野球に親しみ、才能を開花させていきました。

アトランタ・ブレーブス時代

2003年のMLBドラフトで、アトランタ・ブレーブスから30巡目（全体907位）で指名を受け、プロの道へ進みました。マイナーリーグでは主に先発[[投手]]として経験を積みました。2010年のスプリングトレーニングでは、リリーフ投手の最後の枠を争いましたが、開幕はマイナーで迎えました。しかし、4月17日にマイク・ダンがマイナー降格となったことでメジャー昇格を果たし、同日にメジャーデビューを飾りました。

2010年6月17日のミルウォーキー・ブルワーズ戦では、プリンス・フィルダーに対し故意死球を投げたとみなされ、ボビー・コックス監督と共に退場処分となりました。その後、ベンタースには4試合の出場停止処分が科されましたが、本人の訴えにより取り消されました。このシーズンは、ナショナルリーグ6位となる79試合に登板し、新人王投票では8位にランクインしました。

2011年は、主にクローザーのクレイグ・キンブレルにつなぐセットアッパーとして活躍し、キンブレル、エリック・オフラハティと共にブレーブスのブルペンを支えました。しかし、2012年前半戦は苦戦を強いられ、6月22日のニューヨーク・ヤンキース戦ではアレックス・ロドリゲスに満塁ホームランを浴びるなどしました。7月には左肘の痛みに苦しみ故障者リスト入り。その後復帰しましたが、2013年には左肘の違和感により再び故障者リスト入り。トミー・ジョン手術を回避しようとリハビリに励みましたが、結局2度目のトミー・ジョン手術を受け、シーズンを全休することとなりました。2014年にも手術の影響で故障者リスト入りし、8月には3度目のトミー・ジョン手術を受けました。

タンパベイ・レイズ時代

度重なる手術とリハビリを経て、2015年3月11日にタンパベイ・レイズとマイナー契約を結びました。2016年には傘下のA+級チームで4年ぶりに公式戦に登板。2017年はルーキー級からAAA級まで4球団でプレーし、24試合に登板、防御率2.28、29奪三振を記録しました。2018年には、AAA級からメジャーに昇格し、3度目のトミー・ジョン手術からメジャー復帰を果たした初の投手となりました。

ブレーブス復帰とその後

2018年7月26日、ブレーブスにトレードで復帰。シーズンでは合計50試合に登板し、5勝2敗3セーブ、16ホールド、防御率3.67を記録し、カムバック賞を受賞しました。2019年は開幕から不調が続き、5月18日にFAとなりました。その後、ワシントン・ナショナルズと契約しますが、シーズン終了後にFAとなりました。

投球スタイル

ベンタースの投球スタイルは、最速95mph（約152.8km/h）のハードシンカーが持ち味です。2010年にブレーブスの監督を務めていたボビー・コックスは、ベンタースのシンカーを「左投手がこんな球を投げるのは50年のプロ生活でも見たことがない」と評し、"スーパーシンカー" と呼びました。

詳細情報

ベンタースは、度重なる怪我と手術を乗り越え、不屈の精神でメジャーのマウンドに立ち続けた投手でした。

主な記録・表彰

カムバック賞：1回（2018年）
MLBオールスターゲーム選出：1回（2011年）

背番号

39（2010年 - 2012年、2019年6月29日 - 同年終了）
49（2018年 - 同年7月25日）
* 48（2018年7月27日 - 2019年5月17日）

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