プリンス・フィルダー

プリンス・フィルダーについて

はじめに

プリンス・セミアン・フィルダー（Prince Semien Fielder）は、1984年5月9日にカリフォルニア州オンタリオで生まれた元プロ野球選手です。フィルダーは一塁手として知られ、父親も著名な選手であるセシル・フィルダーです。彼の野球キャリアを通じての業績と影響力は、メジャーリーグの歴史において特筆すべきものです。

幼少期とプロ入り前の経歴

フィルダーは幼少期から野球に親しみ、特に父親が阪神タイガースでプレーしていた日本での経験が印象的です。良き父の指導のもと、彼は野球の道を歩き始めました。12歳の時に父と共にタイガー・スタジアムで打撃練習を行った際のエピソードが語られることが多いですが、本人はその伝説を否定することもありました。

プロ入りとブルワーズの時代

プリンスは2002年のドラフトでミルウォーキー・ブルワーズから1巡目（全体7位）で指名され、プロ入りを果たします。ブルワーズでは新人王争いを繰り広げ、特に2007年には46本の本塁打を記録し、その記録は当時の球団記録を更新しました。この年、彼は本塁打王のタイトルを獲得し、シルバースラッガー賞も受賞しました。

2008年および2009年も彼は素晴らしい成績を残しましたが、特に2009年には141打点を挙げ、再び記録を更新。彼は球団の中核選手として君臨しました。2011年はオールスターゲームに選出され、MVPも獲得しました。

タイガース時代

2012年にデトロイト・タイガースと契約を結んだフィルダーは、規模の大きな契約を結び、期待に応える活躍を見せました。彼は三冠王を目指したミゲル・カブレラをサポートし、自己最高の打率やホームランを記録。オールスターゲームでは3年連続で選出され、成績も安定していました。

レンジャーズへの移籍と引退

2013年にはテキサス・レンジャーズに移籍しましたが、健康問題に悩まされることとなります。特に、2014年には椎間板ヘルニアに悩まされ、その影響で出場試合数が大幅に減少しました。2016年には、再度の手術によって現役引退が決定的となりました。引退に際し、彼は多くの感謝の気持ちを語り、父と同じ319本塁打という数字とともに引退しました。

選手としての特徴

フィルダーは身長約180cmながら、体重は120kgを超えた巨漢であり、独自の打撃スタイルを持っていました。彼の振りはややアッパーカット気味で、広角に打ち分けることができる実力がありました。守備には課題もありましたが、走塁においては意外な速さを見せることもあり、楽しませてくれるプレーが特徴でした。彼の背番号は、移籍に際して84に変更されました。

結論

プリンス・フィルダーは、そのキャリアを通じて多くのファンに愛され、また反響を呼び起こした選手です。彼のプレーは常に刺激的であり、野球界における彼の存在は消えることがないでしょう。引退後も野球界に関わりながら、多くの人々に影響を与え続けています。

もう一度検索