ジョニー・ベンチ

ジョン・リー・ベンチ - 野球界のレジェンド

ジョン・リー・ベンチは1947年12月7日、アメリカ・オクラホマ州オクラホマシティに生まれた元プロ野球選手で、シンシナティ・レッズでの活躍で名を馳せました。彼のニックネームは「Little General」であり、1970年代のシンシナティ・レッズの黄金時代を支えた存在として、今も多くのファンに記憶されています。

野球キャリアの始まり

ベンチは3人兄弟の末っ子として誕生し、アメリカ先住民チョクトー族の血を引いていました。彼は1965年にドラフトでシンシナティ・レッズから指名され、その後約2年間マイナーリーグで経験を積みました。1967年8月28日にメジャーデビューを果たし、そのシーズンは26試合に出場。ただ、打率は.163という結果で終わりました。

しかし、1968年にはテッド・ウィリアムズとの出会いを契機に成長し、154試合出場で打率.275、15本塁打、82打点を記録し、ナ・リーグの新人王に選出されました。この年は彼にとっての飛躍の年となりました。

繁栄の時代

1970年代に入ると、ベンチは大きな成功を収めます。1970年には自己最多の45本塁打、148打点を記録し、本塁打王と打点王を獲得、さらに最優秀選手（MVP）にも選ばれました。その後、1972年にも同じく二冠を達成するなど、彼の打撃力は群を抜いていました。1974年には129打点を記録し、再び打点王に輝きました。

また、1975年と1976年には監督スパーキー・アンダーソンの下で、ワールドシリーズ優勝を果たし、当時のチームメイトピート・ローズ、ジョー・モーガンと共に「ビッグレッドマシン」として知られる強力なチームを形成しました。守備面でも優れた能力を持っており、1968年から10年連続でゴールドグラブ賞を受賞するなど、捕手としてのスキルも際立っていました。

引退後の活動

1983年に引退を発表したベンチは、その年のオールスターゲームで特別に出場し、現役最後となる389号本塁打を放ちました。彼の背番号「5」はレッズの永久欠番に指定されるなど、その功績が称えられました。現役引退後はテレビ解説やNBCの子供向け番組にも出演するなど、様々な分野で活動を続けています。

1989年には野球殿堂入りを果たし、21年前のテッド・ウィリアムズの予言が現実となりました。1999年にはMLBオールセンチュリーチームに捕手として最高得票で選出され、彼のキャリアを象徴する瞬間となりました。

私生活

ベンチの息子はアメリカンフットボールで活躍し、父に倣ってメジャーリーグのトライアウトを受けたこともありました。彼の人生は野球だけでなく、さまざまなエンターテイメントの表舞台でも光を放っています。

ジョン・リー・ベンチの存在は、捕手としての役割の重要性を再認識させ、今後も多くの選手に多大な影響を与え続けることでしょう。

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