ジョニー・ペスキー

ジョン・マイケル・ペスキーの生涯

ジョン・マイケル・ペスキー（John Michael Pesky）は、1919年9月27日にオレゴン州ポートランドに生まれた元プロ野球選手です。彼は内野手として知られ、長い間ボストン・レッドソックスに関与し、「ミスター・レッドソックス」として尊敬を集めていました。ペスキーはメジャーリーガーへの道を歩む前に、クロアチア移民の子として育ちました。幼少期、彼の家の近くにはポートランド・ビーバーズの球場があり、自然と野球に親しむ環境の中で成長しました。

経歴と成績

子供時代とプロ入り

ペスキーは、リンカーン高等学校で打率.543を記録しチームを州タイトルに導いた後、1940年にボストン・レッドソックスと契約を結びました。その際、セントルイス・カージナルスから2,500ドルの契約金が提示されましたが、彼は500ドルを提供したレッドソックスにサインしました。これには、彼の少年時代にレッドソックスに関係していた経験が影響したと考えられます。

現役時代

ペスキーはマイナーリーグで2年間過ごした後、1942年にはメジャーリーグに昇格し、初年度から147試合に出場。打率は.331、リーグ最多の205安打を記録しました。この年、彼は22回の犠打も記録し、最優秀選手投票では3位に入りました。ボストンのオーナーであるトム・ヨーキーは、ペスキーの活躍を称えるために5,000ドルのボーナスを支給しました。

1943年には第二次世界大戦に従軍し、三年のブランクを経て、1946年に復帰を果たしました。彼はオールスターチームにも選ばれ、チームの28年ぶりのリーグ優勝に貢献しました。特に1947年には207安打を放ち、リーグ最多安打の称号を再び獲得します。しかし、1948年にバーン・ステフェンスが入団すると、ペスキーは三塁手に転向しました。打率は一時下がりましたが、1949年と1950年には四球を多く記録し、安定した成績を残していました。

移籍と引退

1952年、ペスキーはレッドソックスとデトロイト・タイガースとのトレードにより移籍しました。しかし、その後はかつてのような成績を残すことはできず、1954年にワシントン・セネタースに移籍して引退を果たしました。

引退後の活動

引退後、ペスキーは1963年にレッドソックスの監督に就任し、1964年まで指導しました。その後はピッツバーグ・パイレーツの一塁ベースコーチとしても活躍し、1975年から1984年まで再びレッドソックスのコーチを務めました。1980年には初代打撃コーチにも就任し、多くの選手たちに指導を行いました。

ペスキーの背番号「6」は、レッドソックスの永久欠番となり、彼がアメリカ野球殿堂に選出されていない中での唯一の永久欠番となっています。彼の誕生日である2007年には、フェンウェイ・パークのファウルポールが『ペスキーズ・ポール』と名付けられました。これは、現役時代にその近くでヒットを打ったことから始まりました。

2012年8月13日、ペスキーは92歳でこの世を去りました。彼の功績や影響は、今もなお野球ファンに語り継がれています。

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