ジョリビー・フード・コーポレーション

ジョリビー・フード・コーポレーションについて



ジョリビー・フード・コーポレーション(Jollibee Foods Corporation)は、フィリピンを拠点とする大手外食企業であり、フィリピン証券取引所の主要な株価指数であるフィリピン総合指数を構成する銘柄の一つです。一般的には「Jollibeeコーポレーション」という略称で知られています。

フィリピンにおける圧倒的な存在感



ジョリビーは、フィリピン国内で約750店舗を展開しており、グループ全体では約2,700店舗を運営する、フィリピン最大手の外食企業です。その勢いは国内にとどまらず、世界各国へと拡大を続けています。

積極的なM&A戦略



1993年にフィリピン株式市場に上場して以来、ジョリビーは積極的なM&A戦略を展開してきました。その一例として、1993年にピザチェーンの「グリーンニッチ ピザ&パスタ」、2000年に中華系ファストフードの「Chowking」、2011年にはフィリピンにおける「バーガーキング」の運営権を買収しました。また、2005年にはケーキ製造・販売の「レッドリボン」を買収し、事業領域を拡大しています。

さらに、2018年にはアメリカのハンバーガーチェーン「Smashburger」、2019年にはコーヒーチェーンの「ザ・コーヒービーン & ティーリーフ」を買収するなど、グローバル展開を加速させています。

グローバル展開



現在、ジョリビーフィリピン国内だけでなく、アメリカ、香港ベトナムインドネシアブルネイサウジアラビアカタールクウェートシンガポールバーレーン、UAEなど、世界各地に進出しています。また、日本への進出も予定されており、その動向が注目されています。

アメリカ市場への進出



ジョリビーはアメリカ市場にも積極的に進出しています。2015年には、アメリカのファーストフードバーガーチェーン「Smashburger」の株式40%を3億3,500万ドルで取得し、2018年には残りの株式を取得して完全子会社化しました。また、2018年にはメキシコ料理レストラン「トルタス・フロンテア」の株式47%を取得し、さらに2019年には「ザ・コーヒービーン & ティーリーフ」を3億5000万ドルで買収するなど、アメリカでの事業拡大を加速させています。

主なチェーンブランド



ジョリビー・フード・コーポレーションは、多様なブランドを傘下に抱えています。以下に主なチェーンブランドを紹介します。

ジョリビー (Jollibee): ハンバーガー、スパゲッティ、チキン、フィリピン料理を提供するファーストフードレストラン
チョーキング (Chowking): 主に麺類、点心、丼物を提供する中華ファーストフードレストラン
グリーンニッチ ピザ&パスタ (Greenwich Pizza & Pasta): ピザやパスタを中心としたイタリア料理レストラン
マング・イナサル (Mang Inasal): バーベキュー専門のファーストフードレストラン
レッドリボン (Red Ribbon): ケーキや焼き菓子を提供する専門店。
バーガーキングフィリピン (Burger King Philippines): アメリカのハンバーガーチェーン「バーガーキング」のフィリピンにおける運営。
ハイランズコーヒー (Highlands Coffee): ベトナムのトップカフェチェーン。
Smashburger: アメリカのファストカジュアルハンバーガーレストランチェーン。
Yonghe King (永和大王): 麺類を専門とする中華ファーストフードレストラン
Honzhuangyuan (宏状元): 中国ファーストフードチェーン。
Tortas Frontera: シェフのリック・ベイレス氏が手掛けるアメリカ拠点のメキシコ料理レストラン
パンダエクスプレスフィリピン (Panda Express Philippines): パンダレストラングループとの合弁事業。
PHO24: ベトナムのフォー専門店。ジョリビーの子会社であるスーパーフーズグループが運営。
ザ・コーヒービーン & ティーリーフ (The Coffee Bean & Tea Leaf): 1963年創業のアメリカのコーヒーチェーン。
ヨシノヤフィリピン (Yoshinoya Philippines): 日本の牛丼チェーン「吉野家」との合弁事業。
Tim Ho Wan Asia-Pacific (添好運): ミシュランの星付きレストラン
* ミルクシャ (Milksha): 台湾のミルクティーチェーン。2021年に事業会社の株式を取得。


ジョリビー・フード・コーポレーションは、その積極的なM&A戦略とグローバル展開により、今後も更なる成長が期待される企業です。

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。