ジョン (イギリス王子)

ジョン王子の生涯

ジョン（英語: Prince John）は、1905年7月12日にイギリス王室のジョージ5世とメアリー妃の五男として誕生しました。洗礼名はジョン・チャールズ・フランシス。兄には後のエドワード8世、ジョージ6世がいます。

1905年8月3日には洗礼式が行われ、ポルトガル王カルロス1世、ギリシャ王太子夫妻、アリス・オブ・オールバニ、ノルウェー王ホーコン7世、初代ファイフ公爵アレクサンダー・ダフらが代父母を務めました。

しかし、ジョンは生来自閉症を抱えていました。さらに4歳の時に初めててんかんの発作を起こして以来、公の場から姿を消すこととなります。1911年の父王の戴冠式にも参列することはありませんでした。病状が悪化した晩年は、サンドリンガム・ハウス宮殿敷地内のウッド農場で乳母とともに生活を送ったとされています。

家族からは「ジョニー(Johnny)」の愛称で親しまれていました。兄弟との仲は良好で、特に兄のジョージとはよく一緒に遊んだそうです。しかし、母親は子供たちに愛情を注ぐタイプではなかったため、母親との関係は良好とは言えませんでした。その一方で、乳母にはよく懐いていたようです。

1919年1月18日午前5時30分、ジョンは13歳という若さでこの世を去りました。埋葬されたのはサンドリンガムの聖マグダラのマリア教会です。

近年、ジョンはイギリス王室における悲劇的な存在として注目されるようになり、彼を主人公にした映画や、ドキュメンタリー番組も制作されています。

称号

1905年7月12日 – 1910年5月6日：ジョン・オブ・ウェールズ王子殿下（英語: His Royal Highness Prince John of Wales）
1910年5月6日 – 1919年1月18日：ジョン王子殿下（英語: His Royal Highness The Prince John）

外部リンク

* 映画「プリンス」公式サイト

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