ジョン・ジャーハ

ジョン・エミル・ジャーハ（John Emil Jaha, 1966年5月27日 - ）は、アメリカ合衆国オレゴン州ポートランド出身の元プロ野球選手です。主に一塁手、指名打者として活躍しました。

プロ入りとブルワーズ時代

1984年のMLBドラフトでミルウォーキー・ブルワーズから14巡目で指名され、プロ入りを果たしました。下位リーグで着実に力をつけ、1989年にはA級で打率.292、25本塁打、91打点、112四球、出塁率.422という素晴らしい成績を記録しました。さらに1991年にはAA級で打率.344、30本塁打、134打点、出塁率.438、OPS1.058と、圧倒的な成績を残し、メジャー昇格への期待を高めました。

1992年、8年間のマイナー生活を経てついにメジャーデビュー。AAA級デンバーでは打率.321、18本塁打、69打点、出塁率.434、OPS1.032という好成績を残していました。7月9日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦でメジャーデビューを果たし、7月28日のクリーブランド・インディアンス戦ではロドニー・ニコルズからメジャー初本塁打を放ちました。9月12日のボルチモア・オリオールズ戦では、球団タイ記録となる1試合4盗塁を記録するなど、印象的な活躍を見せました。

1993年には開幕からメジャー入りを果たし、一塁手のレギュラーとして定着。19本塁打、70打点を記録し、長打力をアピールしました。1994年はストライキの影響でシーズンが短縮されたこともあり、打率.241、12本塁打に留まりました。しかし、1995年には88試合の出場ながら打率.313、20本塁打、長打率.579と、持ち前の打撃センスを発揮しました。

1996年は、ジョン・ジャーハにとってキャリア最高のシーズンとなりました。6月に10本塁打、9月・10月には打率.341を記録するなど、シーズンを通して好調を維持。打率.300、34本塁打、118打点、長打率.543という素晴らしい成績を残しました。しかし、1997年は11本塁打を放ったものの、5月31日を最後に戦線離脱。その後は怪我に苦しみ、出場機会を得られませんでした。チームがナショナルリーグ中地区に移籍した1998年は、73試合の出場で打率.208、7本塁打と不振に終わり、オフにフリーエージェントとなりました。

アスレチックス時代

1999年2月17日、高い出塁率に注目したオークランド・アスレチックスと契約。アスレチックス移籍は、ジャーハの野球人生における転換点となりました。前半戦で19本塁打、56打点を記録し、オールスターゲームに初選出されるなど、見事な復活を遂げました。終盤はやや調子を落としたものの、打率.276、35本塁打、111打点、101四球、出塁率.414という素晴らしい成績を挙げました。この活躍が評価され、MVPの投票で1ポイントを獲得し、カムバック賞を受賞しました。

2000年は不振に苦しみ、途中1ヶ月以上戦線を離脱。復帰後も調子は上向かず、7月8日を最後に再び離脱しました。打率.175、1本塁打と期待を大きく裏切る結果となりましたが、出塁率は.398を記録しました。2001年は故障で出遅れ、復帰後も再び1ヶ月以上離脱するなど、打率.089と全く打てず、シーズン途中で現役を引退しました。

詳細情報

ジョン・ジャーハは、長打力と選球眼を兼ね備えた打者として、1990年代に活躍しました。怪我に苦しんだ時期もありましたが、1999年のカムバック賞受賞は、彼の野球に対する情熱と努力を示すものでしょう。

表彰

カムバック賞 1回：1999年

記録

MLBオールスターゲーム選出 1回：1999年
* 1試合4盗塁：1992年9月12日（ブルワーズ球団タイ記録）

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