ジョン・バック

ジョナサン・バック：堅守強打の捕手、記憶に残る活躍

ジョナサン・リチャード・バック（Johnathan Richard Buck）は、1980年7月7日、アメリカ合衆国ワイオミング州ケメラー出身の元プロ野球選手。右投右打の捕手として、メジャーリーグで活躍しました。

アストロズ傘下からロイヤルズへ

1998年のMLBドラフトでヒューストン・アストロズから7巡目指名を受けプロ入り。マイナーリーグでは守備力の高さが評価されていました。2001年にはA級で打率.275、22本塁打と打撃面でも成長を見せ、注目を集めます。

2004年、カルロス・ベルトラン獲得のための三角トレードでカンザスシティ・ロイヤルズへ移籍。6月25日のカージナルス戦でメジャーデビューを果たします。29日のオリオールズ戦では初安打を記録し、チームを勝利に導きました。この年は71試合に出場し、12本塁打、盗塁阻止率31.8％を記録。新人王投票では8位に入りました。以降、ロイヤルズの正捕手として投手陣からの信頼も厚く、2007年にジェイソン・ラルーが加入後もその座を譲りませんでした。

ブルージェイズでの飛躍、そしてマーリンズへ

2008年以降は、ミゲル・オリーボの加入などもあり、出場機会が減少。2009年オフにトロント・ブルージェイズへ移籍します。2010年には、監督からのアドバイスを受け積極的に打つようになり、前半戦で打率.272、13本塁打と好調。オールスターゲームにも選出され、二塁打を放ちました。最終的に打率.281、20本塁打、66打点と自己最高の成績を残し、FAとなります。

2010年11月、フロリダ・マーリンズと3年契約。しかし、2012年には大型トレードで古巣ブルージェイズへ復帰後、すぐにニューヨーク・メッツへ移籍。

晩年、そして引退

2013年にはピッツバーグ・パイレーツへ移籍。その後、シアトル・マリナーズ、ロサンゼルス・エンゼルスと渡り歩き、2015年にアトランタ・ブレーブスで現役引退を表明しました。

記憶に残る記録

2010年のオールスターゲームでは、ライトゴロで一塁走者が二塁封殺されるという珍しい記録を作りました。また、2007年には岡島秀樹のMLB初登板の初球をホームランにするという記録も残しています。

ジョナサン・バックは、堅実な守備とパンチ力のある打撃で、多くのチームで貢献した捕手でした。特にブルージェイズ時代に見せた打撃は、ファンに強烈な印象を与えました。

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