ジョーイ・サンティアゴ

ジョゼフ・アルバート・"ジョーイ"・サンティアゴ（Joseph Alberto "Joey" Santiago、1965年6月10日 - ）は、アメリカ合衆国のミュージシャン、作曲家であり、ロックバンド、ピクシーズのリードギタリストとしてその名を知られています。

生い立ちとピクシーズ結成

1965年、サンティアゴはフィリピンのマニラで生まれました。7歳の時、家族と共にアメリカへ移住し、ニューヨーク州のヨンカーズで一時を過ごした後、マサチューセッツ州ロングメドウへ移り住みました。9歳でギターを始めたサンティアゴは、音楽への情熱を育んでいきました。

1983年、高校を卒業したサンティアゴは、マサチューセッツ大学アマースト校に進学します。そこで、後のピクシーズのフロントマンとなるブラック・フランシスと出会い、音楽的な趣味を共有し、ギターを一緒に演奏するなどして親交を深めました。大学をドロップアウト後、二人はボストンへと向かい、ピクシーズを結成。キム・ディール（ベース）、デイヴィッド・ラヴァリング（ドラム）を迎え、1987年にデビューを果たしました。

ピクシーズ解散とその後

ピクシーズは、その革新的な音楽性で多くのファンを魅了しましたが、1992年に活動を休止。1993年に正式に解散を発表しました。バンド解散後、サンティアゴは一時うつ病に苦しみますが、ブラック・フランシスのソロ作品への参加などを通して徐々に回復していきました。

サンティアゴは、妻のリンダ・マラーリと共に音楽ユニット、ザ・マルティニスを結成し、ライブ活動を行いました。また、1990年代中盤からはオーディオ編集ソフトウェアを習得し、映画やテレビ番組のスコアライター／エディターとしても活動の幅を広げました。マルティニスとしての活動も継続し、2004年には1stアルバム『Smitten』を発表しました。

ピクシーズ再結成と現在

2004年、ピクシーズはオリジナルメンバーで再結成を果たし、北米やヨーロッパで大規模なツアーを行いました。2006年には広告代理店と契約し、CM音楽の作曲も手掛けるようになりました。2011年以降、ピクシーズは再び活動を活発化させ、2013年から2014年にかけて3枚のEPを発表。2014年には、約22年半ぶりとなるアルバム『インディ・シンディ』をリリースしました。

ジョーイ・サンティアゴは、ピクシーズのギタリストとしてだけでなく、作曲家、スコアエディターとしても多彩な才能を発揮し、常に音楽への情熱を持ち続けています。

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