ジョーエル・チャンドラー・ハリス

ジョーエル・チャンドラー・ハリス（1848年12月8日 - 1908年7月3日）は、アメリカ合衆国のジャーナリスト、民話研究家として知られています。特に、「リーマスじいや」(Uncle Remus) の物語の作者として、その名を知られています。

生い立ちとジャーナリストとしての活動

ハリスは、ジョージア州イートンで母子家庭に生まれ、その後アトランタで育ちました。10代の頃から新聞社の印刷見習いとしてキャリアをスタートさせ、ジャーナリストとしての道を歩み始めます。同時に、綿花プランテーションで働く黒人奴隷たちの文化に触れ、彼らの口頭伝承に強い関心を持つようになりました。

彼は様々な地元の新聞社を渡り歩き、最終的に『アトランタ・コンスティテューション』に入社します。同紙では長らく編集長を務め、その傍らでリーマスじいやの物語を連載しました。

リーマスじいや物語

リーマスじいやの物語は、黒人の間で語り継がれてきた口頭伝承を基にした再話文学です。物語の中心となるのは、うさぎどん（ブレア・ラビット）というトリックスターです。この作品は、黒人の方言を使用し、トリックスターを主人公に据えた点で、当時としては革新的なスタイルでした。

しかし、この物語は南北戦争後の人種関係を理想化して描いているという批判もあります。出版直後から幅広い層に支持されました。

その他の活動と晩年

ハリスは、リーマスじいやの物語以外にも、ジョージアの田舎の生活を題材にした物語を執筆しました。新聞社を退職後は作家活動に専念しましたが、急性腎炎と肝硬変の合併症により、1908年に生涯を閉じました。

彼の作品は、後の世代にも影響を与え、1946年にはディズニー映画『南部の唄』として映画化もされました。この映画は、ハリスの作品を原作としていますが、人種的な描写をめぐって議論を呼びました。

関連項目

ブライアー・パッチ

外部リンク

プロジェクト・グーテンベルク e-テキスト リーマスじいやの物語
Joel Chandler Harrisの作品 (プロジェクト・グーテンベルク、英語)
ジョーエル・チャンドラー・ハリスに関連する著作物 - インターネットアーカイブ
* ジョーエル・チャンドラー・ハリスの著作 - LibriVox（パブリックドメインオーディオブック）

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