ジョー・スミス (投手)

ジョー・スミス：変則フォームでMLBを渡り歩いたリリーバー

ジョー・スミス（Joseph Michael Smith）は、1984年3月22日生まれ、アメリカ合衆国オハイオ州シンシナティ出身の元プロ野球選手。右投右打の投手として、MLBで長きにわたり活躍しました。

プロ入りまで

元々はオーバースローの投手でしたが、高校時代の右肩手術の影響で、肩をトップの位置に戻すことが困難に。ライト州立大学でグレッグ・ラレディコーチがサイドスロー投手を求めていたこともあり、サイドスローに転向しました。大学では抑えとして2年間活躍しました。

MLBでの活躍

2006年のMLBドラフト3巡目（全体94位）でニューヨーク・メッツから指名されプロ入り。2007年にはスプリングトレーニングで好成績を残し、開幕メジャー入りを果たしました。メジャーデビュー後は17試合連続無失点を記録するなど好調を維持。その後、制球難で一時マイナー降格も経験しましたが、シーズンを通して54試合に登板し、3勝2敗、防御率3.45の成績を残しました。

2008年には、ナショナルリーグ3位となる82試合に登板し、6勝3敗、防御率3.55を記録。リリーフとして安定した成績を残しました。

インディアンス、エンゼルスでの活躍

2008年オフにクリーブランド・インディアンスへ移籍。2011年にはチーム最多タイの71試合に登板し、防御率2.01と好成績を挙げました。2013年にはロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムへ移籍し、2014年にはクローザーとして15セーブをマーク。ア・リーグ2位となる76試合に登板し、防御率1.81を記録しました。

カブス、ブルージェイズ、アストロズでの活躍

その後、シカゴ・カブス、トロント・ブルージェイズを経て、2017年途中にインディアンスへ復帰。2018年からはヒューストン・アストロズでプレーしました。2020年はCOVID-19の影響で短縮シーズンとなった上、実母の看病のため出場せず。

マリナーズ、ツインズでの活躍と引退

2021年にはシアトル・マリナーズへ移籍し、23試合に登板して防御率2.00と復調。2022年はミネソタ・ツインズでプレーし、同年8月に自由契約となりました。2024年1月31日に現役引退を発表しました。

投球スタイル

ジョー・スミスの特徴は、独特な投球フォームにあります。アンダーハンドとサイドハンドの中間のような低いリリースポイントから、シンカー、スライダーを中心に投球を組み立てます。2014年からはフォーシームも取り入れ、投球の幅を広げました。2016年からはチェンジアップも持ち球に加えましたが、使用頻度は高くありませんでした。

まとめ

ジョー・スミスは、変則的な投球フォームと豊富な経験を武器に、MLBで長く活躍したリリーフ投手でした。数々の球団を渡り歩きながらも、常にチームに貢献する姿勢は、多くのファンに愛されました。

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