ジョー・ボロウスキー

ジョー・ボロウスキー（Joseph Thomas Borowski, 1971年5月4日 - ）は、アメリカ合衆国ニュージャージー州ベイヨン出身の元プロ野球選手。右投右打の投手として、メジャーリーグで活躍しました。

ラトガース大学卒業後の1989年、シカゴ・ホワイトソックスからドラフト32巡目で指名されプロ入り。1991年にボルチモア・オリオールズへトレードされ、1995年7月9日にメジャーデビューを果たします。

その後、アトランタ・ブレーブス、ニューヨーク・ヤンキースと渡り歩き、主に中継ぎとして登板しますが、目立った成績を残すには至りませんでした。2000年にはメキシカンリーグやノーザンリーグでもプレーし、同年12月にシカゴ・カブスと契約を結びます。

2001年には1試合のみの登板でしたが、2002年には73試合に登板。翌2003年にはクローザーを任され、33セーブを挙げ、カブスのポストシーズン進出に大きく貢献しました。しかし、2004年は怪我の影響で22試合の登板にとどまり、防御率も8.02と不調に終わります。

2005年には、ピッチャー返しの打球が直撃し手を負傷。5月20日に復帰したものの、ライアン・デンプスターがクローザーとして活躍していたため、6月29日に自由契約となります。同年7月14日にタンパベイ・デビルレイズと契約し、クローザーのダニス・バエスにつなぐセットアッパーとして活躍。チーム記録となる21イニング連続無失点を記録しますが、シーズン終盤には失点する試合が目立ち、シーズン後に自由契約となりました。

2006年はフロリダ・マーリンズでクローザーを務め、36セーブを挙げました。2007年にはクリーブランド・インディアンスへ移籍し、クローザーとしてリーグ最多となる45セーブを記録。防御率は5.07でしたが、最多セーブのタイトルを獲得し、最優秀救援投手にも選ばれました。同年11月6日、球団が400万ドルでオプションを行使し契約を延長します。

しかし、2008年はシーズン当初から故障に悩まされ、10回のセーブ機会で4回失敗するなど、首脳陣からの信頼を失ってしまいます。小林雅英の加入もあり、7月4日にウェイバー公示され、獲得を希望する球団が現れず、7月10日に自由契約となりました。

2009年2月24日、メジャーの球団から獲得のオファーが無かったことを理由に、現役引退を表明しました。

ジョー・ボロウスキーは、そのキャリアを通じて様々なチームでプレーし、特に2003年と2007年にはクローザーとして素晴らしい成績を残しました。彼の活躍は、多くの野球ファンに記憶されています。

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