スイス緑の党

スイス緑の党



スイス緑の党（Grüne Partei der Schweiz）は、環境問題を重視した政党であり、1971年にスイスのヌーシャテルにて設立されました。この政党は、環境保護を掲げ、持続可能な社会の実現を目指す政治団体です。設立当初は地域政党として活動していましたが、1979年には初めて国民議会に議員を送り込むことに成功しました。このことがきっかけとなり、国内各地で「緑の党」と名乗る新たな組織が次々と生まれていきました。

1983年には、地方の環境団体を統合した「スイス緑の党連合」が結成され、同じ年の6月には左派団体を中心に「スイス緑の代替党」も設立されます。両者は1990年に統合を試みましたが、合併には至りませんでした。それでも、「スイス緑の代替党」の一部メンバーが「スイス緑の党連合」と合流し、事実上の結党となりました。スイス緑の党は1983年3月28日を結党日としており、1993年に現在の名称に変更されました。

この間、党員は1986年にベルンの参事官に2名選出され、翌1987年には欧州緑の党に参加しました。また1990年代には、市長や最高裁判所裁判官、州大統領に当選するなど、政治の中での存在感を強めていきました。

政策


スイス緑の党は、環境主義と公共交通政策を重視しており、特に持続可能性やエコロジーに関連する政策を推進しています。また、外交面では平和主義を徹底し、経済政策においては中道左派の立場をとっています。党員の多くは欧州連合への加盟を支持しており、国際的な協力や調和を求める立場を取っています。

選挙結果


スイス緑の党の国民議会における議席数は、1979年には1席からスタートし、以降、以下のように推移しました。

全州議会においては、定数46議席の中で次のように変遷しています。

また、2007年時点で、ベルン、ヌーシャテル、ニトヴァルデン、ヴォー、ツークの各州では与党としての地位を有しています。これにより、閣僚を送り出している州もあります。

まとめ


スイス緑の党は、環境問題を中心に据えた政策を推進し、国家の政治において重要な役割を果たしている政党です。特に、近年の選挙においてその存在感を強めており、持続可能な社会づくりに向けた影響力を拡大し続けています。

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