スカイタワー41

スカイタワー41：東北最高層の超高層マンション

スカイタワー41は、山形県上山市に位置する地上41階建ての超高層マンションです。1999年に完成し、東北地方におけるマンション建築物としては最も高い建築物として知られています。

概要

このマンションは、上山市を流れる須川の右岸に広がる新興住宅地「金生」地区にあります。総戸数は389戸で、各住戸は70〜110平方メートルのファミリー向けの間取りとなっています。最高部の高さは134メートルに達し、周囲の田園風景と山々を背景に、遠くからもその姿を望むことができます。

当初の販売価格は2,000万円から4,000万円でしたが、実際にこの価格で販売された住戸はごくわずかでした。数年後には価格が大幅に下落し、1,000万円程度、またはそれ以下の価格で取引されるようになりました。これにより、山形市への通勤者のほか、セカンドハウスや賃貸投資目的で購入する人が増え、2005年には完売となりました。

マンションの隣には山形県立上山高等養護学校があり、須川の対岸には上山市立南中学校があります。

また、かつては俳優の江口洋介さんと歌手の森高千里さん夫妻が居住しているという噂がありましたが、2019年11月11日放送のテレビ番組で関係者がこの噂を否定しています。

開発・販売

スカイタワー41の開発・販売は、ユーカリが丘ニュータウンの開発で有名な山万株式会社の関連会社、山万アーバンフロントによって行われました。山万アーバンフロントは、第一勧業銀行（当時）の役員が歴代社長を務め、「第一勧銀の不動産別動部隊」とも呼ばれていました。同社は、仙台市郊外の錦ケ丘ニュータウンなど大規模開発を手掛けていましたが、商号を繰り返し変更した後、2014年に破産しています。

このマンションの敷地は、都市計画区域内の建築や開発に対する規制を免れるように、細長い逆U字型の線引きで指定されています。この線引きには、かつての山形県知事の関係者が土地を所有していたことが関連しているとの指摘もあります。

アクセス

公共交通機関を利用する場合、最寄りの駅は奥羽本線のかみのやま温泉駅です。駅から徒歩30分ほどの距離に位置しています。また、駅前から山交バスを利用し、「元金生口」バス停で下車後、徒歩2分で到着します。ただし、バスは土曜・日曜・祝日、8月13日〜16日、12月29日〜1月3日は運休となります。

呼称

これらの経緯から、スカイタワー41はインターネット上で「日本一安いタワーマンション」とも呼ばれることがあります。住民からは、「雪かきなどの冬の重労働から解放される」「光熱費が節約できる」「眺望が良い」と評価されています。

まとめ

スカイタワー41は、そのユニークな歴史と立地、そして価格変動を経て、現在では多くの人に利用されるマンションとなっています。その存在は、上山市のランドマークとして、そして不動産市場における特異な事例として、人々の関心を集め続けています。

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