スコット・キンガリー

スコット・M・キンガリー（Scott M. Kingery, 1994年4月29日 - ）は、アメリカ合衆国アリゾナ州フェニックス出身のプロ野球選手。内野手、外野手としてプレーし、右投右打である。現在はMLBのロサンゼルス・エンゼルスに所属している。

プロ入りとフィリーズ時代

2015年のMLBドラフト2巡目（全体48位）でフィラデルフィア・フィリーズから指名され、プロの道へ進む。A級レイクウッド・ブルークロウズでプロデビューを果たし、66試合に出場。打率.250、3本塁打、21打点、11盗塁を記録した。

2016年はA+級クリアウォーター・スレッシャーズとAA級レディング・ファイティン・フィルズでプレー。2球団合計で131試合に出場し、打率.281、5本塁打、46打点、30盗塁と着実にステップアップ。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、スコッツデール・スコーピオンズに所属した。

2017年はAA級レディングとAAA級リーハイバレー・アイアンピッグスでプレーし、2球団合計で132試合に出場。打率.304、26本塁打、65打点、29盗塁と目覚ましい成績を残した。オールスター・フューチャーズゲームではアメリカ合衆国選抜に選出されるなど、将来を嘱望された。

2018年にはMLB.comのプロスペクトランキングで35位、フィリーズの組織内では2位にランクイン。シーズン前にはメジャーのスプリングトレーニングに参加し、3月25日にメジャー契約を結んで40人枠入りを果たした。メジャーデビュー前には異例となる6年総額2400万ドルの長期契約を結び、大きな期待が寄せられた。3月30日のアトランタ・ブレーブス戦でメジャーデビュー。「6番・三塁手」として先発出場し、メジャー初安打を含む2安打を放った。シーズン通算では147試合に出場し、打率.226、8本塁打、35打点、10盗塁を記録した。

2019年は126試合に出場し、打率.258、19本塁打、55打点、15盗塁と前年を上回る成績を残した。

2020年は35試合の出場で打率.159、3本塁打、6打点と低迷。

2021年は開幕から15試合の出場で打率.053と振るわず、故障者リストから復帰した6月7日にマイナー契約となりAAA級リーハイバレーへ配属された。その後3年間はメジャーに昇格できず、2018年に結んだ6年契約が満了した。

エンゼルス時代

2024年オフの11月2日に金銭トレードでロサンゼルス・エンゼルスに移籍し、5日に40人枠入り。新たなチームで再起を目指す。

プレースタイル

メジャーデビュー前年には26本塁打&29盗塁を記録するなど、パンチ力と俊足を併せ持つ。全力プレーが売りの小型二塁手であり、憧れの選手はダスティン・ペドロイアである。

家族

一卵性双生児の兄弟がおり、大学1年まで二遊間を組んでいた。

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