スコット・クーパー

スコット・ケンドリック・クーパー（Scott Kendrick Cooper, 1967年10月13日 - ）は、アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイス出身の元プロ野球選手です。主に三塁手として、MLBのボストン・レッドソックスなどで活躍し、1996年にはNPBの西武ライオンズに所属しました。

メジャーリーグでの活躍

1986年のMLBドラフトでボストン・レッドソックスから指名を受けプロ入り。5年間のマイナーリーグ生活を経て、1990年にメジャーデビューを果たします。初打席は三振に終わったものの、1992年には一塁手として出場機会を増やし、翌1993年からは三塁手のレギュラーとして定着しました。

1993年と1994年には、レッドソックスから唯一となる2年連続でのオールスターゲームに選出。1994年4月12日にはサイクルヒットを達成するなど、輝かしい成績を残しました。また、同年7月8日には、シアトル・マリナーズの若きスター、アレックス・ロドリゲスのメジャーリーグ初打席で三塁ゴロを処理した選手としても知られています。

しかし、1995年にセントルイス・カージナルスへ移籍してからは、右肩と膝の故障に苦しみ、出場機会はあったものの、打率.230、3本塁打、30打点と成績は低迷。往年の力を発揮できませんでした。

西武ライオンズでの挑戦

1996年、クーパーは西武ライオンズに入団。来日前の前評判は高かったものの、日本の野球への適応に苦労しました。強肩は披露したものの、三塁守備の安定感を欠き、変化球への対応も課題を残し、打撃成績は徐々に低下。シーズン途中の9月に退団という結果に終わりました。

西武時代には、創立期の西鉄クリッパース以来、長らく「投手の背番号」であり「エースナンバー」として扱われてきた「21」を背負った唯一の野手でした。在籍時の監督は、その「21のエース」の一人であり、西鉄ライオンズ時代末期から西武一筋で活躍した東尾修氏であったことも特筆されます。

その後

西武退団後、1996年12月にはカンザスシティ・ロイヤルズと契約し、MLBに復帰。1998年には独立リーグでプレーし、現役を引退しました。

スコット・クーパーは、MLBでの輝かしい実績と、NPBでの苦い経験を持つ、記憶に残る選手の一人です。

詳細情報

年度別打撃成績や記録に関する詳細な情報は、以下の通りです。

MLBオールスターゲーム選出: 2回（1993年、1994年）
サイクルヒット: 1回（1994年4月12日、対カンザスシティ・ロイヤルズ戦）

NPB初出場: 1996年3月30日、対近鉄バファローズ1回戦
NPB初本塁打: 1996年4月21日、対千葉ロッテマリーンズ6回戦

背番号

45（1990年 - 1992年）
34（1993年 - 1995年）
46（1995年）
21（1996年）
14（1997年）
16（1997年）

もう一度検索