スタジアム・オーストラリア

スタジアム・オーストラリア

スタジアム・オーストラリアは、オーストラリアのシドニー・オリンピック・パークにある主要な競技場で、所在地はシドニーの西部近郊です。このスタジアムは、2019年からアコーホテルズに命名権が取得され、一般的には「アコー・スタジアム」として知られています。過去においては、「オリンピック・スタジアム」や、旧称の「テルストラ・スタジアム」、さらに「ホームブッシュ・スタジアム」としても呼ばれていました。

建設と初期の歴史

スタジアムは、2000年のシドニーオリンピックのために、当時6億9000万豪ドルという巨額の費用をかけて建設されました。開場日は1999年の3月6日で、ここで行われた初のイベントはナショナルラグビーリーグのダブルヘッダー試合で、10万人以上の観客を集めました。最初の設計は陸上競技場として、110,000人を収容できる能力がありましたが、オリンピック後には使用目的に応じた改修が行われました。

改修と収容人数の変化

オリンピック後の2001年からラグビーワールドカップの2003年までの間に、陸上トラックが撤去され、収容人数が83,500人に減少しました。また、可動式スタンドが設置され、座席配置も変更されました。この変更により、長方形と楕円形のグラウンド両方で競技が行えるようになり、クリケットやオーストラリアンフットボールなどにも対応できるようになりました。

大規模改修の試み

2019年にはNRLグランドファイナルが行われ、これを契機にスタジアムに開閉式屋根を取り付けるための大規模な改修計画が進められる予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により、改修は実現しませんでした。このような背景からも、スタジアムは歴史とともに多くの変化を繰り返してきました。

命名権の歴史

スタジアムは開場当初は無名で運営されていましたが、2002年にテルストラ社が命名権を購入し、「テルストラ・スタジアム」と呼ばれるようになりました。この名称は2007年まで使用され、その後ANZ銀行が契約を締結し、2008年からANZスタジアムと改名されました。契約の延長により、当時の名称は2017年まで保持され、その後2021年にはアコーによる新たな命名権獲得が発表されました。

主要な出来事と競技

スタジアムでは、2000年のオリンピックサッカー競技を初め、多くの重要なスポーツイベントが開催されました。2003年のラグビーワールドカップ決勝戦では、イングランドチームがオーストラリアを辛勝し、北半球の国としての初優勝を成し遂げました。また、AFCアジアカップ2015や2023年のFIFA女子ワールドカップなど、サッカーの国際試合も開催されています。最近の著名なイベントには、2013年に行われたブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズのオーストラリア遠征における試合があり、83,702人の入場者数を記録しました。

まとめ

スタジアム・オーストラリアは、多様なスポーツイベントを収容できる先進的な競技場であり、歴史的な背景を持つ重要なスポーツスポットとして、シドニーにおける文化とスポーツの中心地であり続けています。

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