スタジオM2

株式会社スタジオM2について

株式会社スタジオM2（スタジオエムツー）は、2016年に設立された日本のアニメ制作会社です。このスタジオは、アニメ業界での広範な経験を持つ丸山正雄によって創立されました。設立直前まで彼はMAPPAの代表取締役として活躍しており、その後のスタジオにはマッドハウスやMAPPAに続く3社目となります。

スタジオM2の創立の背景には、丸山が『この世界の片隅に』を制作の最後にMAPPAを離れたことがあります。当時、彼は第一線を退く意向を固めていましたが、創作者としての情熱は冷めず、自らのスタジオを設立することに決めました。彼は、自らの手で「自分ならではの大物企画」を実現させる意欲を持ち、少なくとも2本のプロジェクトを進行させることを目指しました。

そのためには、アニメのプリプロダクションを専門として新会社を設立し、若手プロデューサーたちに知識と技術を引き継げる体制を検討しました。創業期には、ストーリーラインなどの基盤を固め、プロジェクトが計画通りに進むよう努めました。丸山は、彼の健康状態によらず、作品が世に出る環境を整えることが重要であると考え、若手に助けを求めることを意識しました。

しかし、スタジオ設立当初はアニメ制作のみならず、様々な業務にも携わることとなりました。結果的に、2017年のテレビアニメ『鬼平』の制作を手掛ける運びとなりました。このように、スタジオM2は、当初の計画以上に広範な制作活動を行うことになります。

また、丸山は今敏監督との関係が深く、彼の作品にも大きな影響を受けています。今敏が新作『夢みる機械』の制作中に他界した後は、長い間今敏作品の企画が凍結されましたが、その後『OPUS』のアニメーション化に着手しました。この作品は、今敏が漫画家として連載していたものを元にしており、旧友の平沢進に劇伴製作を依頼しました。展示会であるJAPAN EXPO 2017において、名だたる作品が映像化されることが発表され、多くの期待が寄せられました。

その後、2018年には核P-MODELのアルバム『回=回』に『OPUS』という楽曲が収録され、丸山も活動の場を広げました。このように、スタジオM2は独自の作品製作を進める中で、アニメ業界に新しい風を吹き込む存在として注目されています。

このように、スタジオM2は、丸山のビジョンのもと、独自の作品創りを続けながら、多彩なアニメ制作を目指しています。日本のアニメ界において、今後の彼らの活動から目が離せません。

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