スタンモア駅

スタンモア駅：ロンドン地下鉄ジュビリー線の終着駅

グレーター・ロンドン北西部、ハーロウ区スタンモアにあるスタンモア駅は、ロンドン地下鉄ジュビリー線の西側の終着駅です。キャノンズ・パーク駅に次ぐ、トラベルカード・ゾーン5に位置し、ジュビリー線の駅の中では最も北に位置しています。A410ロンドン・ロードの南側にあり、駅へのアクセスは信号付きの横断歩道を通って行います。駅舎は地上にありますが、一般的な地上駅とは異なり、入口に事務所はなく、階段下のプラットフォームと同じ高さに事務所が配置されています。かつて待合室だった空間には、現在ではほとんど使用されていない公衆電話が置かれているのみです。駅舎内にはタクシー会社事務所、売店、理髪店などが入居しています。

歴史

スタンモア駅は、1932年12月10日にメトロポリタン鉄道（現在のメトロポリタン線）の支線として開業しました。駅舎は、メトロポリタン鉄道の建築家、チャールズ・ウォルター・クラークによって設計された歴史的建造物です。その後、1939年にはベーカーloo線に編入され、1979年にはジュビリー線の一部となりました。2005年には3番目のプラットホーム建設工事が開始され、2009年の夏に完成しましたが、新しい信号システムの導入に時間を要し、2011年7月まで運用開始が延期されました。

運行状況

日中の運行本数は1時間あたり12本で、すべてストラトフォード駅行きです。ピーク時間帯は、本数が増加し、1時間あたり18本がノース・グリニッジ駅経由ストラトフォード駅行き、3本がノース・グリニッジ駅行きとなります。

バス路線

スタンモア駅周辺には、ロンドンバスの142系統、324系統、ヘリテイジ・ルートのH12系統、深夜バスのN98系統、およびウノ・バスの615系統が乗り入れており、バス路線も充実しています。

隣の駅

もう一つの「スタンモア駅」

1890年から1964年まで、スタンモアにはロンドン・アンド・ノース・ウェスタン鉄道のハーロウ&ウィールドストーン駅からの支線上に、別の「スタンモア駅」が存在しました。これは、1932年にメトロポリタン鉄道支線の開通に対抗して設置された中間駅で、地下鉄の駅とは別の駅です。ゴードン・アベニューとオールド・チャーチ・レーンの交差点南側に位置し、後に識別のため「スタンモア・ヴィレッジ駅」と呼ばれるようになりました。しかし、1952年に旅客営業を廃止、1964年には貨物輸送も廃止され、現在は存在しません。同支線上のベルモント駅も同様に1964年に廃止されています。

まとめ

スタンモア駅は、歴史と近代性が融合したロンドン地下鉄の駅です。ジュビリー線の終着駅として、また周辺の充実したバス路線網と合わせて、地域住民にとって重要な交通拠点となっています。駅周辺の歴史に触れながら、ロンドン北西部の魅力を発見する旅の出発点として最適な場所と言えるでしょう。

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