スターカーズ・イン・トーキョー〜アコースティック・ライヴ・イン・ジャパン

『スターカーズ・イン・トーキョー〜アコースティック・ライヴ・イン・ジャパン』(Starkers in Tokyo)は、1997年にホワイトスネイクが日本でレコーディングしたライブアルバムです。このアルバムは、バンドのメンバーであるデイヴィッド・カヴァデールエイドリアン・ヴァンデンバーグの2人だけによるアコースティックライブの模様を収録しています。

この特別なライブでは、ホワイトスネイクの代表的な楽曲に加えて、カヴァデールがかつて在籍していたディープ・パープルの時代の楽曲「幸運な兵士」(アルバム『嵐の使者』収録)も演奏されました。この選曲は、ファンにとって非常に魅力的なサプライズとなりました。

アルバムは1997年9月に日本で先行リリースされ、その後、ヨーロッパでも1998年に発売されました。日本での先行リリースは、当時のホワイトスネイクのフェアウェルツアーと同時期に行われ、このアルバムはエイドリアン・ヴァンデンバーグが在籍していた時期の最後のアルバムとなりました。

背景

アルバム制作の背景には、カヴァデールとヴァンデンバーグがプロモーションのために来日した際、東芝EMIの第3スタジオで約50人の観客を前にして行われたライブがありました。このライブでは合計13曲が演奏されましたが、そのうち3曲、「フール・フォー・ユア・ラヴィング」(ホワイトスネイク)、「オンリー・マイ・ソウル」(カヴァデールソロ)、「バーニング・ハート」(ヴァンデンバーグのアルバム『ネザーランドの神話』より)は、完全な形での演奏ができなかったため、収録が見送られました。ライブの翌日には、同じスタジオでミキシング作業が行われ、アルバムの完成に至りました。

収録曲

以下は、アルバムに収録された楽曲リストです。特筆がない限り、楽曲はデイヴィッド・カヴァデールエイドリアン・ヴァンデンバーグの共作です。

1. セイリング・シップス - Sailing Ships - 4:44
2. トゥー・メニー・ティアーズ - Too Many Tears - 4:08
3. ザ・ディーパー・ザ・ラヴ - The Deeper the Love - 4:10
4. ラヴ・エイント・ノー・ストレンジャー - Love Ain't No Stranger (David Coverdale, Mel Galley) - 3:16
5. キャント・ゴー・オン - Can't Go on - 3:50
6. ギヴ・ミー・オール・ユア・ラヴ - Give Me All Your Love (D. Coverdale, John Sykes) - 3:21
7. ドント・フェイド・アウェイ - Don't Fade Away - 4:27
8. イズ・ディス・ラヴ - Is This Love (D. Coverdale, J. Sykes) - 3:10
9. ヒア・アイ・ゴー・アゲイン - Here I Go Again (D. Coverdale, Bernie Marsden) - 5:07
10. 幸運な兵士 - Soldier of Fortune (D. Coverdale, Ritchie Blackmore) - 4:03

参加ミュージシャン

デイヴィッド・カヴァデール - ボーカル
エイドリアン・ヴァンデンバーグ - アコースティック・ギター

このアルバムは、ホワイトスネイクの代表曲をアコースティックアレンジで楽しめるだけでなく、カヴァデールとヴァンデンバーグという二人の才能が融合した貴重な記録としても高く評価されています。特にアコースティックギターの美しい音色は、普段のホワイトスネイクのパワフルなサウンドとはまた違った魅力を引き出しています。ファンにとっては必聴の作品です。

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