デイヴィッド・カヴァデール

デイヴィッド・カヴァデールの音楽キャリアと波乱万丈な人生

デイヴィッド・カヴァデール（David Coverdale、1951年 9月22日 - ）は、イギリス出身のアメリカのロックミュージシャン、シンガーソングライターです。179cmの長身で、そのパワフルな歌声とカリスマ性で、長年にわたり多くのファンを魅了してきました。

ディープ・パープルでの活躍

カヴァデールは、1973年にディープ・パープルのボーカリストオーディションに合格し、イアン・ギランの後任として加入しました。オーディションではビートルズの「イエスタデイ」を歌い、リッチー・ブラックモアらに認められたというエピソードは有名です。第3期ディープ・パープルは、「紫の炎」や「嵐の使者」など数々の名作をリリースし、カヴァデールの加入によって新たな魅力を開花させました。

しかし、1976年に第4期ディープ・パープルの状況に失望し脱退。その後、ソロ活動を経て自身のバンド「ホワイトスネイク」を結成します。

ホワイトスネイクでの成功

ホワイトスネイクは、1978年に元ディープ・パープルのキーボーディスト、ジョン・ロードが加入し、さらに1980年には元ディープ・パープルのドラマー、イアン・ペイスも加わり、バンドの結束力を高めました。初期はイギリスと日本で人気を博しましたが、1987年のアルバム『白蛇の紋章〜サーペンス・アルバス』がアメリカで大ヒットし、世界的なスーパーグループへと成長しました。

その他の活動

1993年には、元レッド・ツェッペリンのギタリスト、ジミー・ペイジと「カヴァデール・ペイジ」としてアルバムを発表し、音楽ファンを驚かせました。2000年には、22年ぶりのソロアルバム『イントゥ・ザ・ライト』をリリース、2002年にはホワイトスネイクを再結成して、再び精力的な活動を展開しています。2015年には、ディープ・パープル時代の楽曲をセルフカバーしたアルバム『ザ・パープル・アルバム』を発表するなど、常に新しい音楽の可能性を追求し続けています。

2016年には、ディープ・パープルがロックの殿堂入りを果たし、カヴァデールもその栄誉に浴しました。

エピソード

カヴァデールがディープ・パープルに加入する際、ダイエットと美容整形を求められたというエピソードはよく知られています。加入前は、体型や容姿に課題があったものの、リッチー・ブラックモアは彼の歌声に惚れ込み、条件付きで迎え入れたと言われています。

その後も、カヴァデールは美容整形を重ねており、ホワイトスネイク時代の写真を見ると、その変化が確認できます。また、彼の金髪のイメージは非常に強いですが、もともとは黒髪だったことは、初期の写真からもわかります。

長年確執があったリッチー・ブラックモアとは、現在は和解しており、ファンにとっては嬉しいニュースとなりました。2007年にはアメリカ合衆国籍を取得し、帰化しています。

ディスコグラフィ

ソロ
『ホワイトスネイク』 - White Snake (1977年)
『嵐の叫び』 - Northwinds (1978年)
『イントゥ・ザ・ライト』 - Into the Light (2000年)

カヴァーデイル・ペイジ
『カヴァーデイル・ペイジ』 - Coverdale–Page (1993年)

ディープ・パープル
『紫の炎』 - Burn (1974年)
『嵐の使者』 - Stormbringer (1974年)
『カム・テイスト・ザ・バンド』 - Come Taste the Band (1975年)
『メイド・イン・ヨーロッパ』 - Made in Europe (1976年)
『ラスト・コンサート・イン・ジャパン』 - Last Concert in Japan (1977年)
『ライヴ・イン・ロンドン』 - Live in London (1982年)
『カリフォルニア・ジャム 1974』 - California Jam 1974 (1996年)
『紫の神技〜ライブ・イン・カリフォルニア・ロング・ビーチ・アリーナ1976』 - King Biscuit Flower Hour Presents: Deep Purple in Concert (1995年)
『紫の昇華〜ザ・ファイナル・コンサート〜』 - Mk III: The Final Concerts (1996年)
『ライブ・イン・ジャパン1975』 - This Time Around: Live in Tokyo (2001年)
Perks and Tit (2004年)
『ライヴ・イン・パリ1975』 - Live in Paris 1975 (2004年)

（ホワイトスネイクのディスコグラフィーは省略）