スターリン・カストロ

スターリン・カストロ：華麗なる軌跡を辿るドミニカの遊撃手

スターリン・デヘスス・カストロ・タティス（Starlin Dejesus Castro Tatis）は、1990年3月24日、ドミニカ共和国モンテ・クリスティ州に生まれました。右投右打の内野手として、その才能を開花させ、メジャーリーグを舞台に活躍しました。

プロ入りとカブス時代

2006年、カストロはシカゴ・カブスと契約し、プロとしてのキャリアをスタートさせます。2009年には、フロリダ・ステートリーグのオールスターゲームでMVPに輝き、オールスター・フューチャーズゲームにも選出されるなど、着実に力をつけていきました。

2010年5月7日、カストロはメジャーデビューを果たし、初打席で本塁打を放つという鮮烈なデビューを飾ります。1990年代生まれのメジャーリーガーとしては史上初であり、カブスにおいても最年少出場選手となりました。遊撃手としてレギュラーに定着し、打撃でチームに貢献する一方で、守備ではリーグ2位となる失策数を記録しました。

2011年には、自身初のオールスターに選出され、打率.307、リーグ最多の207安打を記録するなど、目覚ましい活躍を見せました。21歳での最多安打は、メジャー史上最年少記録となりました。2012年には、2年連続でオールスターに選出され、8月には7年6000万ドルで契約を延長しました。全162試合に出場し、自己ベストの12三塁打・14本塁打を放ちました。

2013年は打撃不振に苦しみましたが、2014年には打撃面で復調し、3度目のオールスターに選出されました。134試合の出場で打率.292、14本塁打、65打点という好成績を残しました。

2015年、アディソン・ラッセルの台頭により、二塁手にコンバート。同年は151試合に出場し、打率.265、11本塁打、69打点を記録しました。

ヤンキース時代

2015年12月、カストロはトレードでニューヨーク・ヤンキースへ移籍します。2016年は二塁のレギュラーとして151試合に出場し、打率.270、自己記録を更新する21本塁打、70打点を記録しました。2017年も二塁手としてレギュラー起用されましたが、故障の影響で出場試合数は112試合に留まりました。

マーリンズ、ナショナルズ時代

2017年12月、ジャンカルロ・スタントンとのトレードでマイアミ・マーリンズへ移籍。2018年は打率.278、12本塁打、54打点、6盗塁を記録しました。2019年6月には通算1500本安打を達成し、オフにFAとなりました。

2020年、ワシントン・ナショナルズと契約。しかし、手首の骨折によりシーズンを終えることとなりました。2021年には、DV疑惑が浮上し、制限リストに登録された後、自由契約となりました。

メキシカンリーグ、独立リーグ時代

2022年、メキシカンリーグのユカタン・ライオンズと契約。2023年には、アトランティックリーグのスパイアシティ・ゴーストハウンズと契約し、プレーしました。

スターリン・カストロは、その才能と努力でメジャーリーグの舞台で輝きを放ちました。その後のキャリアでは様々な困難に直面しましたが、野球への情熱を持ち続け、新たな挑戦を続けています。

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