スチュワート＝ハース・レーシング

スチュワート＝ハース・レーシングの概要

スチュワート＝ハース・レーシング（Stewart-Haas Racing）は、アメリカに本拠地を置くストックカーレーシングチームです。このチームは、NASCARのメインイベントであるモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズとエクスフィニティ・シリーズに参戦しています。本拠地はノースカロライナ州カナポリス、NASCARの中心地として知られる地域です。

設立と初期の歴史

チームは2002年に「ハースCNCレーシング」として設立され、工作機械メーカーのハース・オートメーションの創設者であるジーン・ハースによって立ち上げられました。2003年からウィンストンカップ・シリーズに参戦し、ヘンドリック・モータースポーツからエンジン供給を受ける形で活動を開始しました。しかし、設立当初はなかなか結果を出せず、2008年までの6年間で勝利を挙げることはありませんでした。

トニー・スチュワートとの提携

2008年のシーズンオフに、NASCARのスターであるトニー・スチュワートがオーナー兼ドライバーとしてチームに加わり、チーム名を「スチュワート＝ハース・レーシング」に変更しました。トニーの加入によって多くのスポンサーを獲得し、資金面での安定が実現しました。2009年にはチーム設立以来、初のカップ戦勝利を果たし、その年にトニーは4勝を挙げることで、チームを強豪へと押し上げました。

成功の軌跡

2011年にはトニー・スチュワートが年間5勝を挙げ、チームにとって初めてとなるスプリントカップ・シリーズのチャンピオンシップを獲得しました。さらに、2013年には女性ドライバーのダニカ・パトリックが加わり、2014年にはケヴィン・ハーヴィックが移籍してきました。ハーヴィックは移籍1年目にして5勝を挙げ、その年のスプリントカップ・シリーズのチャンピオンに輝きました。スチュワートは2016年シーズンをもって現役を引退し、チームの新たな局面が始まりました。

エンジン供給の変更と今後の展望

2017年からは、ゼネラルモーターズ（ポンティアック、シボレー）からフォードにエンジン供給を変更し、ラウシュ・イェーツからエンジンを受ける形になります。しかし、チームは共同オーナーであるトニー・スチュワートが2022年からドラッグレースへ移行したことも影響し、2024年シーズンを最後に活動を終了することが決まっています。

現在のドライバー

2024年現在、モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズには以下のドライバーが所属しています。

• - #04 ジョシュ・ベリー
• - #10 ノア・グレグソン
• - #14 チェイス・ブリスコー
• - #41 ライアン・プリース

また、エクスフィニティ・シリーズでは以下のドライバーが所属しています。

• - #00 コール・カスター
• - #98 ライリー・ハーブスト

ハースCNCレーシングからスチュワート＝ハース・レーシングに変革を果たした同チームは、数々の栄光を手にし、NASCAR界においてその名を刻むこととなったのです。

もう一度検索