スティーブン・ファイフ

スティーブン・ファイフ：アメリカンリーグからNPBへの軌跡

スティーブン・ジョセフ・ファイフ。1986年10月4日生まれ、アメリカ合衆国アイダホ州ボイシ出身の元プロ野球選手である。右投げ右打ちの本格派投手として、メジャーリーグと日本のプロ野球で活躍した経歴を持つ。

メジャーリーグ時代

ファイフの野球人生は2008年、ボストン・レッドソックスからドラフト3巡目で指名されたことに始まる。マイナーリーグで経験を積み、2011年7月にはレッドソックス、マリナーズ、ドジャース間のトレードでロサンゼルス・ドジャースに移籍。同年、ドジャース傘下のAA級チームで好成績を残し、40人枠入りを果たした。

2012年、AAA級アルバカーキ・アイソトープスで活躍した後、7月にメジャー昇格。フィラデルフィア・フィリーズ戦でメジャーデビューを果たす。メジャーでの最初のシーズンは5試合に先発登板、防御率2.70という好成績を残した。

2013年には、メジャーで12試合に登板し4勝4敗、防御率3.86を記録。サンディエゴ・パドレス戦でメジャー初勝利を挙げた。しかし、2014年はわずか1試合の登板に留まり、同年8月にはトミー・ジョン手術を受けた。その後、FAとなり、2015年は所属球団なく、ウィンターリーグで実戦復帰を目指した。

2015年12月にはシカゴ・カブスとマイナー契約を結び、2016年にはカブス傘下のマイナーリーグでプレー。その後、マーリンズともマイナー契約を結んだ。

NPB挑戦：埼玉西武ライオンズ時代

ファイフのキャリアに新たな展開が訪れたのは2017年。6月、埼玉西武ライオンズと契約を結び、NPBへの挑戦を開始した。背番号69を背負い、7月6日の北海道日本ハムファイターズ戦でNPB初登板を果たしたものの、4回途中4失点と苦戦した。

しかし、7月13日の千葉ロッテマリーンズ戦では5回2失点に抑え、NPB初勝利を手にした。その後は制球難に苦しみ、8月20日の日本ハム戦を最後に1軍登板機会を失い、シーズン終了後に契約解除となった。

引退後

2018年2月、クリーブランド・インディアンスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに参加。しかし、AAA級で20試合に登板したのち、同年11月にFAとなり、現役を引退した。現在は故郷アイダホ州で不動産関係の仕事に携わっている。

投球スタイル

ファイフは主に先発投手として活躍。オーバースローから最速151km/hのフォーシーム、カーブ、チェンジアップなどを武器とする本格派投手だった。平均球速は、フォーシーム143.6km/h、カーブ124.9km/h、チェンジアップ135.7km/h、スライダー133.5km/h、ツーシーム143.7km/hを記録している。

まとめ

スティーブン・ファイフは、アメリカで培った経験と高い能力を携え、NPBで1年間プレーした。メジャーリーグとNPBという異なる野球文化を経験したファイフの野球人生は、多くの野球ファンに記憶されているだろう。彼の今後の活躍にも注目したい。

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