ステファノ・ガルゼッリ

ステファノ・ガルゼッリ：イタリアを代表するロードレース選手

ステファノ・ガルゼッリ（Stefano Garzelli、1973年7月16日 - ）は、イタリア、ヴァレーゼ出身の元自転車競技ロードレース選手です。特にジロ・デ・イタリアでの活躍が目覚ましく、総合優勝や山岳賞を獲得するなど、イタリアを代表する選手として知られています。

プロとしてのキャリア

1996年にピッコロ・ジロ・ディ・ロンバルディアで優勝し、その才能を開花させました。翌1997年には、マルコ・パンターニがエースを務めるメルカトーネ・ウノ＝ビアンキと契約し、プロとしてのキャリアをスタートさせます。パンターニのアシストとしての役割をこなしながら、ジロ・デ・イタリアに初出場し、総合9位という好成績を収めました。

1998年には、ツール・ド・スイスで総合優勝を果たし、その実力を証明しました。その後も、ティレーノ〜アドリアティコでの総合3位や、GP・ミゲル・インドゥラインでの優勝など、数々のレースで好成績を残しました。1999年には、ツール・ド・フランスに初出場し、総合32位で完走しました。

ジロ・デ・イタリア総合優勝

2000年、ガルゼッリはキャリアのハイライトとなるジロ・デ・イタリアで総合優勝を果たします。第18ステージを制覇し、第20ステージ終了後にはマリア・ローザを獲得。フランチェスコ・カーザグランデ、ジルベルト・シモーニとの激しい競り合いを制して、見事総合優勝を成し遂げました。

その後の活躍

2001年には、当時最強の自転車チームと評されていたマペイ・クイックステップに移籍。パオロ・ベッティーニ、オスカル・フレイレらと共に、チームの主力として活躍しました。

2003年には、ヴィーニ・カルディローラ＝サウニエル・ドゥバルに移籍。ジロ・デ・イタリアでは第7ステージを制し、総合2位に入りました。

その後も、リクイガス、アクア & サポーネといったチームを渡り歩き、数々のレースで勝利を重ねました。2009年のジロ・デ・イタリアでは、山岳賞を獲得し、総合7位に入るなど、ベテランとなってもその実力は衰えませんでした。

2010年には、ティレーノ〜アドリアティコで総合優勝とポイント賞を獲得。ジロ・デ・イタリアでは、山岳タイムトライアルの第16ステージを制しました。2011年のジロ・デ・イタリアでは、2度目の山岳賞を獲得し、アルベルト・コンタドールの主要3部門独占を阻止しました。

引退後

2013年にヴィーニ・ファンティーニ＝セッレ・イタリアに移籍し、同年引退。2014年からはネーリ・セットーリ、2015年から2019年まで古巣のNIPPO・ヴィーニ・ファンティーニのアシスタント・スポーツディレクターを務めました。現在は、自身の名を冠したグランフォンドイベント「グランフォンド・ステファノ・ガルゼッリ」がバレンシア州で開催されています。

ステファノ・ガルゼッリは、その輝かしい実績と人柄で、多くのファンに愛されるロードレース選手です。

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